今回は、結婚を発表され、ますます注目を集めている戸田恵梨香さんのヘリオセントリックチャートを読ませていただきました。
まずはじめに、水星を頂点に、火星と木星の三つの星が、創造性にあふれた関係性の三角を描いています。
社会的な活動に情熱を注いでいくために、水星の知性、コミュニケーション能力が余すところなく利用されます。
調和がとれていて、それほど強い苦労は感じずにスルスルと社会の中で拡大していけるでしょう。環境の中で、能力もモチベーションも著しく磨かれていくでしょう。周囲から学ぶことも多く、それを自信に変えていけるのだと思います。
社会に自分を押し出していく際には、水を得た魚のように、楽しみながら実力を発揮すると思われます。
◆水星のサビアンシンボル
天秤座15度「環状の道」
静かで淡々とした日々をコツコツと積み上げることで、気づくと大きな仕事を成し遂げている人です。日々のルーティン、規則的な生活によって得られるものの価値を知っており、そこから大きな手応えを得ます。
水星は、魂の視点で生き始める際の最初の方向性も示しています。太陽系に入ってきた魂がまず通過する惑星が水星だからです。
千里の道も一歩からというように、大きな道を進んでいるとは知らずに、小さな日々を大切にしてその時時に力を尽くす。そのような在り方を大切にすることによって、それをきっかけに、結果として魂の青写真を生きる道へと導かれ、人生が大きく開けていくという経緯を示唆しています。
◆火星のサビアン
魚座9度 「騎手」
目的に向かって、捨て身で飛び込む人。高い集中力で競争を勝ち抜く。ライバルがいればなお燃える。抜きん出たいという衝動に突き動かされ、自らの感情を煽ってその勢いで突き進もうとする。
◆木星のサビアン
牡牛座23度「宝石店」
オードリー・ヘップバーンの木星と全く同じです。女優さんにはぴったりの内容です。
伝統的な技能や美意識を磨くことで実力をつけ、はっきりとした成果をあげることを目指す。高いステイタスを得るための努力を重ねる。自らを宝石のように磨き上げ、商品価値を上げていく人です。
木星は、身近なテリトリーを示すエリアにあり、家族や身近な人間関係に支えられることを示しています。大きな範囲での交友よりも、心許せる狭いテリトリーにおいて、本当に心を開いた、充実した人間関係に恵まれるでしょう。
地球と木星、金星と海王星がそれぞれ緊張した90度の角度でつながり、関係が絡み合っています。
多分、社会的に見せている姿と、本来の自分にギャップがあったり、金星・海王星が絡んでいることもあり、個の感受性が社会性とすんなり合致しない部分がある気がします。
海王星の夢みるような美しいビジョンを自身の感性におろしてくるのがどこか不器用で、やたら現実離れしてしまったり、自分の感性に振り回されてしまうことがあるかもしれません。
また、自分の心を自分で癒してやる能力、慈愛の心を自分に受け入れる力が揺れやすい傾向がありそうです。海王星の癒しのエネルギーを自分の感性に十分に受け止めていけば、心に傷を負うことがあっても、自分で自分を癒していけるのです。その力を手探りで会得していくことになるでしょう。
社会に向けて自分をアピールし打ち出していきたい気持ちは強いのですが、どこか苦手意識が拭えないかもしれません。自分の感性が自分で掴みきれていない状態になりがちかもしれません。
その不安定さは、よりその部分に力を注ぎ、確固とした自分の柱として育てていくための、あえての不安定さなのです。そこに一番の可能性が隠されています。
イマジネーション豊かで繊細な感受性を安定させ、揺るがぬものへと育んでいくことは、人生における何よりの柱となることでしょう。
社会に奉仕していく、慈愛に満ちた姿勢も感じられます。それとも相まって、自己の感性を表出することそのものが人々の心を動かし、人々の魂を癒す活動となることを示しています。
海王星の持つ天界の愛をもたらす力で、十分に自分自身を癒すことができれば、社会にも慈愛のエネルギーを向けることができるようになっていきます。非常に美しい資質を人々へ向け、表現していけるでしょう。
◆地球のサビアン
水瓶座25度「右の羽がより完璧に形成されている蝶」
蝶とは魂の象徴であり、右の羽は左脳につながっています。
感情を理性で押さえつけるのではなく、双方のバランスを取れるようになり、人間性の全体を手に入れる人。心を統制し、魂や感情をコントロールできる本物の知性を持つことができる。理性で深層心理を分析、構造化することができる。
地球は、この人生に生まれてきた理由そのものです。心を深く探究し、理性によって統合するということは、それを表現する俳優の仕事には不可欠なことではないでしょうか。まさに天職と言えるのかもしれません。
◆金星のサビアン
牡羊座6度「一辺が光り輝く四角」
四角とは、例えば四大元素のようなものを指します。火、水、風、地のどれが自分の主な性質かを知ることになります。そこには偏りがあり、自分の思い入れのある部分だけに集中します。その必要があるからです。
他の意見を取り入れない頑固さや、光る一部分だけを追求する純粋さがあります。そのシンプルな情熱が活動のきっかけとなり、機動力になっていきます。
自分の強みを知り、そこに全力を傾けていくことに対し、はじめは試行錯誤状態で手探りで歩むことになるでしょう。それが自分の魅力、人生における最大の価値へと育っていきます。
◆海王星のサビアン
山羊座10度「手から餌をもらうアホウドリ」
アホウドリは人の手から餌をもらうために、恐怖を感じても人に近づかなければなりません。恐怖心を克服し、異世界、異文化と交流することに熱心な人。好奇心旺盛で、心理的不安を抱えたとしても自分の枠を広げようとする意志を持ちます。
海王星は火星とも、60度という調和のとれた良い関係です。理想を自らの生き方で体現して、熱く表現していきます。私の見るところでは、芸能人やミュージシャンに多いアスペクトです。
インスピレーションや直感に優れていて、それをエネルギーの源泉にして自分を表現します。
この火星と海王星の関係は、強すぎてインパクトがあるほどではないので、日々の仕事の場で応用しやすく、小回りの効く才能として発揮されるでしょう。
火星と海王星に加え、海王星と冥王星も60度で結ばれていますので、小三角と言われるアスペクトです。
トランスサタニアン(土星の外側にある惑星)の二つの星が、宇宙の外からのスピリチュアルエネルギーを火星に送り込みます。
中心の海王星のインスピレーションを背骨として、この火星はどこか神がかったような力を発揮するでしょう。熱く自己表現し、自分の才能を余すことなく社会へと押し出していこうとします。イマジネーションの豊かさや、人の感情への深い理解が芯にあり、ぶれることなく突き進むことができます。
◆冥王星のサビアン
蠍座12度「大使館の舞踏会」
どんな場所にあったも堂々として物怖じしない。強い上昇志向を持ち、自分の良さをアピールして見せようと努力する人。はじめは必死に背伸びをしていても、すぐに身の丈を超えたような場にも馴染むようになり、それが背伸びでなく地の姿となっていきます。
芸能界という生き馬の目を抜くと言われるような場所にも、背伸びしつつ馴染んでいったのだと思います。そのような華やかな場に躍り出るのが天命のようです。
土星と天王星が重なりあっています。
社会の枠組み、仕組み自体を新しい革新的なものへとアップデートしていくような物事に深い縁があります。
これが一番強いアスペクトなのですが、外惑星なので動きが遅く、同じ頃に生まれた人は皆同じアスペクトを持っています。
この土星・天王星は、金星と緊張関係にあります。本人はあまり意識することはないかもしれませんが、無意識に作用している部分は強そうです。
活動自体が無意識のうちに、古い価値観を守り続けるようなものよりも、新しい概念を形にするような種類のものになっていきそうです。あるいは、古いものと新しいものとの間に葛藤を感じたりすることもあるかもしれません。
◆土星のサビアン
山羊座1度「認識を求めるインディアンの長」
高い精神的プライドを持ち、リーダーシップを発揮します。責任感と大胆さを備え持ち、反対をものともせず目標へと走っていく勇気のある人です。
◆天王星のサビアン
射手座30度「法王」
自分自身を他者に見せることで、思想や精神的価値を大衆に伝達する役割を持ちます。偶像的な存在となり、潮流の代表として目立つ位置に立たされる人です。
土星、天王星、海王星が「潜在意識」のエリアにあり、集合的無意識にアクセスして働く傾向があります。本人もあまり深い自覚なく、なんとなくしてしまう、なんとなくそうなってしまうことが、深い部分では人々の心の中に流れる集合的な意識に接しており、人の心の琴線に触れ、感動させるような力が、無意識のうちに働くかもしれません。
それはただ感動的だというのではなく、なにかしら古い枠組みのなかで淀んでいた旧態依然としたようなものを刷新していくような、その淀みさえも癒やしてしまうような美しい何かを人々の心に目覚めさせるような、そんな内容となるはずです。
金星と冥王星が144度でつながっています。
本質的に、人を愛し愛されることが、人生において大切な一角を占める人です。人を深く愛する心が、自分自身の内面を支え、人生を創造する力となります。心の細やかさは宇宙から与えられた力であり、本質的な愛を探求していくでしょう。
時に、愛によって深く心が傷つくような体験があっても、何度でも心を復活させることができ、また良縁にも恵まれているでしょう。
