隕石の鑑定室

Helio☾entric Astrology

太陽星座が「蟹座」の方へ

地球星座は「山羊座」

 

太陽星座(一般的な星占いでのあなたの星座)が「蟹座」の方は、ヘリオセントリックでの地球星座は、180度反対の「山羊座」となります。

地球星座が山羊座であることとは、何を意味しているのでしょうか。

 

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高い共感力

 

まずはじめに、太陽星座である「蟹座」の性質を考えてみましょう。

太陽星座「蟹座」は水のエレメントで、感情、共感をもとに世界を捉えます。

他者の感情は水に溶け、自分の心に染み入ってきます。

また自分の感情も、染み出していって他者の心に届き、共感が起こることを前提に、世界を捉えているところがあります。

 

感情の微かな動きに耳を澄ませ、微細な声を聞き取ろうとする、聴覚的なものが発達しています。

そのため、家族など自分の周りの小さな集団に自己同化していて、自分の一部のように捉えています。

自分にとって好ましい、自分に「近い」ものは価値があり、それ以外は一段下の価値しかないように感じてしまう傾向があります。

 

愛着を持った身近な関係の中では、心を一つにし、共感し合うことによって満たされるので、心は開け広げたままになっています。

そのため、異物が入ってくれば容赦なく傷つけられる可能性もあり、外部の価値観に対してどこか閉鎖的になるのです。

その愛着を持った狭い範囲が、世界の全てと感じられ、そのような錯覚を生きてしまうため、その内部での価値観が蟹座さんの世界の全てとなってしまうことがあります。

自分の好きなものだけで周りを固めてしまうため、外側の価値観がわからなくなり、自分がどこにいて、何を目指しているのか、自分が正しいのかどうかなど、指標のようなものを失いがちになります。それでは、常に不安と隣り合わせです。

 

そして時に、豊かな感情に自分自身が溺れ、激流に飲まれるような状況になり得ます。人の感情と同化するため、自分の周囲からやってきた他者の感情にすぐに飲み込まれるのです。

そこからもまた、自分自身の座標軸を見失いやすい状態となります。

 

 自分を守る殻を作る

 

その限界を超えていくために、正反対の性質である、地球星座「山羊座」の性質を思い出すことを、宇宙は教えてくれています。

それはもちろんあなたにもともと備わった性質なのですが、地球上の価値観に染まるうちに、見失ってしまったものと言えます。

地球というせまい檻に閉じ込められ、太陽を見上げる視線でしか世界を捉えられなかったからです。

本当のあなたは、太陽から地球を見下ろしているまなざしです。その方向性を、正反対の山羊座のあり方が、示してくれているということです。

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山羊座の守護星である土星は、内蔵を守る殻や皮膚のような役割をします。

かっちりとした秩序、制限、抑圧は外部に厚い壁を作り、内側を守ります。

脆く傷つきやすい内臓を、外殻が存在することによって守ることができます。心を開きながらも、傷つけられることがないように内部を守ることが、それによって可能になります。

 

蟹座さんはその外殻を持たずにいたようなものですから、身近な安心できる部分だけに留まろうとするのは当然といえば当然だったのです。

殻に守られたからこそ、外側に意識を向けることができるようになり、自分のあり方を外側から見つめることとなります。

好むと好まざるとにかかわらず、偏った視点を捨て、全般的なものの見方に開けていきます。

 

山羊座は均衡感覚に優れています。急な崖の側面を身軽に移動する山羊は、生まれながらに身体的バランス感覚に秀でているのです。

外界と内部とのバランスを取り、溢れ出す感情の流れをせき止め、それによって何かが破壊されるのを防ぎます。氾濫する川から大地を守る堤防のような働きです。

溢れ出て、方向性を見失いがちな水の流れを、ダムのようにコントロールするのです。

その要素を使い、ご自分を守り、コントロールすることが鍵となるでしょう。それは人生に深い安定をもたらします。

 

社会における立ち位置をしっかり把握すると、周囲に流されない自分だけの軸を保つことができるようになるのです。

すると、外側から自分を守りながら、外側からの要求に答え、社会の中で、何をするのが適切なのかということがつかめるようになります。

 

そのためには、自分の愛着を一度断って、好きかどうか、慣れ親しんだ安心感があるかどうかなどで物事を判断することよりも、自分の立ち位置において何が適切なのかを、外側から意識することが大切になるでしょう。

周りの誰かに守ってほしいと期待していても、それでは安定はもたらされないと深く悟る必要もあります。

自分を守る盾に、防波堤に、自分自身がなることです。

それにより、外界から自分を守り、同時に自分の荒ぶる感情の波からも自分を守ることになり、双方向の守りとなるのです。

 

それが、あなたが魂の全体像に還っていくために、かならず必要となるミッシングピースであり、今まで見えていなかった「盲点」となっていたのです。

その盲点もしっかりと視野に入れてあげたとき、私たちは魂のままに生き始めます。