隕石の鑑定室

Helio☾entric Astrology

太陽星座が「天秤座」の方へ

地球星座は「牡羊座」


太陽星座(一般的な星占いでのあなたの星座)が「天秤座」の方は、ヘリオセントリックでの地球星座は、180度反対の「牡羊座」となります。

地球星座が牡羊座であることとは、何を意味しているのでしょうか。

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対人関係に重きを置く

 

まずはじめに、太陽星座である「天秤座」の性質を考えてみましょう。

 

太陽星座「天秤座」は、12の星座の中で、最も対人関係を重視する星座と言えます。

他人と自分とのバランスを取り、関係性の中で華麗に立ち回ることが得意という傾向を持ちます。

意識は常に外側に向いており、あらゆることを天秤に乗せるように、あくまで客観的に見ます。

そしてどちらが重いかをジャッジし、必ずしも善悪ということだけではありませんが、何らかの価値判断によって選択しています。

弁護士のバッジに天秤のモチーフが彫られているように、何かを裁くこと、調停することのエネルギーにも強く関連します。

 

誰よりも客観であることを自分に求め、正しくあることを絶対視します。

そのような確かな基準があればこそ、様々な人間との多様な関係の中で、足元を救われずに立っていることができるからです。

それは美的なセンスであるとか、社会的通念としての価値観にも同じことが言えます。

誰もが認める、社会の中ではっきりと明確な価値に従う傾向です。

多くの人の中に共有される目に見えない価値観、不文律のようなものにも敏感で、それに追従していくのが自然なことだと感じている傾向があるかもしれません。


それは円滑な人間関係に、ある程度必要な要素とは言えます。

しかし、自分と他人を見比べ、他人から模倣することで、あるべき価値を生きようとすることが極まってくると、もともとの自分というものを見失いがちになります。

自分のありのままの姿を押し隠しているうち、本来の自分の形すら忘れてしまう、そんな状態になる可能性があります。

 

こうするべき、ああするべきという思考に埋め尽くされることは、強迫観念的で、とてもストレスフルな状態です。

こういう自分でなければならない、そうでなければ周囲に認めてもらえない。社会の示す価値に沿った自分でなければ、価値がない。人に評価してもらわなければ、自分を判断できない……。

判断することが得意だったはずが、いつの間にか、自分では何一つ判断できないというパラドックスに陥っていることに気づきます。

 

自らの衝動のままに生きる

 

その限界を超えていくために、正反対の性質である、地球星座「牡羊座」の性質を思い出すことを、宇宙は教えてくれています。

それはもちろんあなたにもともと備わった性質なのですが、地球上の価値観に染まるうちに、見失ってしまったものと言えます。

地球というせまい檻に閉じ込められ、太陽を見上げる視線でしか世界を捉えられなかったからです。

本当のあなたは、太陽から地球を見下ろしているまなざしです。その方向性を、正反対の牡羊座のあり方が、示してくれているということです。 

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牡羊座は、まだ形になっていない情熱と衝動の塊です。

生命が生まれおちるときのような、荒削りでダイナミックなエネルギーをいつも核の部分に持ち、まるで戦車のように突き進むところがあります。

後先考えた行動ではなく、ほとんど何の思考も介さない行動であり、突き動かされるままに、そうせずにはいられなくて動いてしまうといった感覚なのです。

 

その衝動はどこから来るのか、それは自分自身の核の部分、コアな自我意識からです。

私はどうしたいのか、私とは何なのか。常に、私は…で始まる言葉を自分に問いかけているのです。

それは天秤座さんが社会の中で生きるうち、最も薄められて見えなくなってしまった部分と言えるでしょう。それを取り戻す必要があります。

 

何より先に、他の人達はどうなのか、社会ではどうなのか、と考える癖がついている天秤座さんは、自分はどうありたいのかという問いかけすら長いこと忘れていて、改めて考えてみても全くピンとこないという状況なのかもしれません。

それでも、他人に合わせる中で、押し殺した小さな違和感が、たくさんたくさん心の中に眠っているはずです。

それを一度心の外に取り出して、よく眺めてみると良いかもしれません。

何がしたいかわからなかったら、何が嫌なのかを感じることのほうが簡単かもしれません。それが取っ掛かりとなり、自分本来の感覚を取り戻していける可能性があります。

あまりに多くの関係性の中で疲れているなら、関係をある程度整理して、人付き合いを減らしていく選択肢もあります。

 

孤独になる時間を多く取りましょう。孤独は人を育てます。

自分の内面を見つめることでしか、魂は成長しません。社会で生きるスキルと、魂の成長とは全く関係のないものです。

そして、規律をはみ出して、あえてちょっと「いけないこと」をしてみるのも良いかもしれません。

日常、がんじがらめにしている自分ルールを、自らちょっと破ってみるのです。自分の中のいたずらっ子、わがままな子供の存在を、思い出してみると良いかもしれません。

 

それらが、あなたが魂の全体像に還っていくために、かならず必要となるミッシングピースであり、今まで見えていなかった盲点となっていたのです。

その盲点もしっかりと視野に入れてあげたとき、私たちは魂の真の望みを生き始めます。