隕石の鑑定室

Helio☾entric Astrology

太陽星座が「魚座」の方へ

地球星座は「乙女座」


太陽星座(一般的な星占いでのあなたの星座)が「魚座」の方は、ヘリオセントリックでの地球星座は、180度反対の「乙女座」となります。

地球星座が乙女座であることとは、何を意味しているのでしょうか。

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海のようにすべて受け入れる

 

まずはじめに、太陽星座である「魚座」の性質を考えてみましょう。


太陽星座「魚座」は、水のエレメントであり、海のような性質を持ちます。

海には、あらゆる川から水が流れ込み、どんなものも拒むことなく受け入れます。

海の水には国境線も引くことが出来ないし、どこへでも流れていき、どんなものも溶かし込み、どんなものとも混ざり合います。

 これは魚座さんの性質をよく示しています。魚座さんは、いろいろな人のいろいろな考えを拒むことなく自然に受け入れ、同居することが出来ます。

人との共感を大事にし、境界が曖昧になりがちな傾向と言えます。

 

混沌とした、様々なものが溶け込んだ、訳のわからない状態にも耐性があって、何かが明確な形をとっていないこと、ごちゃごちゃなままであることを気にしません。

そのなかで新たな対流がうまれ、自分でも意識しないままに流されて、流されるままに生きているような部分があります。

流されるままでも生きていられるのは、独特の直感力や、集合的な無意識とつながるような、目に見えない第六感のような部分が発達しているから、ということも言えます。

 

魚座の守護星は海王星で、夢見るようなヴィジョン、インスピレーションやイマジネーション、霊性などを司ります。

この世界の秩序からはみ出てしまう、もっと大きな世界の秩序に対しても、ごく自然に開けていて、受けとる力が秘められていると言えます。

 

しかし現実の中で、そのような理屈を超えた力を上手く使うためには、魚座さんの精神は混沌としすぎているのかもしれません。

つねに海流に流されて、自分の今いる位置の座標がわかりません。

例えるなら、GPS機能がついていないようなものです。衛星から情報を受信することは得意でも、それを使うための基盤が持てないという状態といえるでしょうか。

また、あらゆる人を受け入れてしまい、自分の中で他者との境界も曖昧となっていますので、どれが自分の考えで、どれが他人の考えか、区別がつかなくなってしまう危険性があります。

それは人々の心に寄り添い、共感し、同じ痛みを感じられるという素晴らしい美点でもありますが、自らを見失ってしまうという危険と抱き合わせなのです。

 

自分を整理整頓する

 

その限界を超えていくために、正反対の性質である、地球星座「乙女座」の性質を思い出すことを、宇宙は教えてくれています。

それはもちろんあなたにもともと備わった性質なのですが、地球上の価値観に染まるうちに、見失ってしまったものと言えます。

地球というせまい檻に閉じ込められ、太陽を見上げる視線でしか世界を捉えられなかったからです。

本当のあなたは、太陽から地球を見下ろしているまなざしです。その方向性を、正反対の乙女座のあり方が、示してくれているということです。

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乙女座の性質に目覚めると、自己管理というものに強い意識を向けるようになるでしょう。

乙女座は優秀な秘書のようなエネルギーです。あらゆるものを管理し、区別し、整理整頓します。そうしないと気持ちが悪くていられないという、生理的に潔癖な部分があります。

具体的に身の回りの物質を片付け、管理するということ以上に、精神的な部分での整理整頓が必要となってきます。

なにもかもを分け隔てなく受け入れ、あらゆる物が売られているマーケットのようなものだったのを、もっと専門性を高め、専門店の集まりのようなものに改変していくことが必要かもしれません。

 

ごちゃごちゃのマーケットでは、売っている本人ですら、どこで何を売っているかわからなくなってしまいます。

魚座さんの優れている、インスピレーションを受け取る力も、これでは発揮することが出来ません。受け取ったものを、どこでどのように使っていいかわからなくなってしまうからです。

目に見えない領域と、現実的な場を結びつけるには、具体的な管理能力が必要になります。

それには、次から次へやってくる情報を、ある程度遮断し、軸足がフラフラと移動しないような自己管理が必要であることが分かると思います。

 

人間関係も、健全な意味で優先順位をつけ、本当に大切な関係と、そうでない関係とを整理していくことが大切となってくるでしょう。

影響を受けることは仕方のないことなので、良い影響を及ぼす人間関係だけを残し、それ以外はバッサリと切ることも、場合によってはとても大切なこととなります。

意識的にも、無意識的にも、さまざまな人との共感的な関係に満たされるものを感じてきたので、関係を整理するということには、思った以上に抵抗を感じるかもしれません。

しかし、それらの関係がもたらすものを冷静に見つめ、区画整理していくことで、思った以上の開放感や、自由の感覚も抱くかもしれません。

今まで、それほど必要ではない、余計なものを抱えて混乱していたのだということに、その時はっきり気づくのではないかと思います。

自分にとって一番大事なのは何であるか、その次に大事なものは何であるか、そして、有っても無くても良かったものは何か、自分の中でラベリングしてみると良いかもしれません。

 

情報も人間関係も、以前より狭くなるかもしれません。それは決して悪いことではありません。

むしろ、整理され、専門性を増したある分野に、深くコミットするという体験となっていく可能性があります。

薄く広くよりも、狭く深くのほうが、結果として、得られるものの質が明らかに変わってくるだろうと思います。

 

 

それらが、あなたが魂の全体像に還っていくために、かならず必要となるミッシングピースであり、今まで見えていなかった盲点となっていたのです。

その盲点もしっかりと視野に入れてあげたとき、私たちは魂の真の望みを生き始めます。