隕石の鑑定室

Helio☾entric Astrology

ヘリオにおける「ハウス」の考え方 

ヘリオセントリックでの「ハウス」とは

 

ヘリオセントリックは新しいので参考文献も少なく、自己流で補っている部分も多いです。その自由さが魅力だと開き直り、自分で開拓するくらいの気持ちでやっています。

でも最近まで迷っていた、いや今も迷っているのがハウスの考え方です。
(ハウスというのは、鑑定例で「〜のエリア」として表記しているものです。)

 

従来の占星術では、地球からの視点で天球を把握するので、生まれた瞬間の東の地平線をアセンダント(ASC)とし、そのポイントを第1ハウスの起点とします。これはご存知の方も多いのではないかと思います。

ヘリオでは、アセンダントというもの自体がないので、全く別のハウスシステムを取らなければなりません。

参考文献(※)を基に、地球のある星座全体を第1ハウスと捉えるやり方で、基本的に考えています。例えば、地球が双子座16度であれば、双子座1度から30度までの間を第1ハウスとするということです。

(※)松村潔氏『ヘリオセントリック占星術』『わたしの運命がわかる地球星座占い』を参考にさせていただいています

ハウスの起点をどこにするのか

 

地球のある星座全体を第1ハウスとするか。
または、地球の度数から正確に測って、ぴったり30度以内を第1ハウスとするか。
2つの考え方が適応できるようです。

そのため、両方のやり方で試してみて、どちらがよりピンと来るか、いろいろな方のホロスコープで実験してきました。

その結果、地球のある星座全体を第1ハウスとする方法のほうが、なんとなく馴染むかなぁ…と感じるようになってきました。理屈はなく、ただ直感に頼った感触なのですが。

星座の境目とハウスの境目が一致するので見やすく、分かりやすいという利点もあります。

 

 

従来の占星術のハウスの見方には、5度前ルールというのがありますが、それを取り入れたほうがいいかどうかも、ずっと試行錯誤していました。

5度前ルールとは、ハウスの最後の5度ほどに位置する惑星は、次のハウスに含まれるとする考え方です。

第1ハウスの最後の5度に含まれれば、その天体は第2ハウスに存在するものとして読むということです。従来の占星術鑑定では、このルールに則って読むことが多いようです。

これがヘリオの場合も生きてくるのかどうか? という点を考えました。

地球の度数が牡羊座30度とかで、しかももうほんの0.1度くらいで牡牛座に入るのに、過ぎ去ろうとしている牡羊座を第1ハウスと捉えるのはなにか違うような気がしましたし、それぞれ鑑定してみると、基本のままではどうもしっくりこない……。次の牡牛座全体を第1ハウスと捉えたほうがしっくり来る場合があるように思えました。

 

だいたい、時間の流れにくっきり分け目があるというのはおかしな話です。

1分前に生まれたら牡羊座、1分後なら牡牛座と、流れるエネルギーにくっきり線引することは出来ないはずで、それはあくまで便宜的な境界線のはずです。

なので曖昧な状態で仕方ないのかなと思います。

 

ほぼ基本通りにハウスを認識しますが、地球の度数が最終度数に近い場合、特に境目ギリギリである場合には、臨機応変に、次の星座を第1ハウスと取る事も考えに入れるという方針で、今のところ固まってきました。すでにその星の意識が、次の星座を完璧に捕らえていると思える場合です。

色々な考え方があり、捉え方も様々なのがヘリオ占星術の良いところだと考えれば、怖いものはありません(笑) この自由さに強く惹かれているというのも確かな点なのです。

今後も、また認識を改めることもあるかもしれません。自分なりに迷いながら、行きつ戻りつ、進みたいと思っています。