隕石の鑑定室

Helio☾entric Astrology

【ヘリオ鑑定例】斎藤工さん

なるべくいろいろな分野の、いろいろな年齢の方の鑑定例を掲載しようと思っています。今回は俳優さんの中から、斎藤工さんのヘリオセントリックチャートを見てみました。

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https://freehorocharts.com


まず、天秤座にとても多くの星が集まっているのが非常に印象的です。

良くも悪くも、他者との関係性の中で展開される出来事に集中し、人間対人間というぶつかり合いの中からさまざまなものを見つめていくことが、一番のプライオリティといえます。

 

さらに、水星と土星はほぼビッタリと重なり合い、それに連なるように、木星と冥王星も僅かな誤差で重なっています。4つの星が連なる状態です。

そしてこの星の集中は、「精神の高みを目指す思索」と「深い絆・心の深み」のエリアのちょうど境目に該当します。

 

他者との関係の中で得られるものを、哲学的、抽象的に磨き上げ、一つの高みへと押し上げるようなこと。
あるいは、人の心の奥深くをよく探求し、人間心理を知り尽くした上でそれをうまく使いこなすような、そんな場面での活躍が想定されます。

その目的のために、あらゆる事象が展開していくような感覚です。

人間心理を探求するということは、ひとりの人間の人生を体現して見せる俳優の仕事に必要不可欠ですし、それが最も大切な「生きがい」にもなっているのではないかということが見て取れます。

「深い絆」のエリアに星が集まり、とても重みが増しているので、そのために、多くの人の心の深部に訴えかけるような独特の色気、フェロモンを感じさせるような魅力を放っているのではないかな、という気がします。

 

水星と土星が重なることにより、コミュニケーションになんらかの制限や抑圧が加わるため、それを独自に打破していく方法論を見つけることになるでしょう。

自分をコントロールし、うまく能力を鍛え上げ、社会で使い物になるように成長させます。そのような自分に対する厳しさをいつもどこかに持っている人と言えるでしょう。

社会性に対して素直で、自分を人々に向けて大きく開いていくことに積極的です。人々と協力したり、手を携えて何から取り組むことにも向いていそうです。


◆水星のサビアン 天秤座11度

「眼鏡越しに覗き込んでいる教授」

眼鏡越しというのは、視点をずらすということを表します。相手の立場や状況、理解力に合わせて様々なことを説明できる人です。

自分の視点に関わらず、経験や生い立ちの違う異質な相手にも上手にわかりやすく物事を噛み砕いて伝える能力があります。

 

◆木星のサビアン 天秤座17度

「引退した船長」

航海に失敗し、引退した船長が、人生を振り返る様を示します。

何かに付けて考え込みやすい人です。自分を振り返り、客観的な視線で何が間違っていて何が足らなかったか、冷静に反省を繰り返します。

問題を抱えると、殻に閉じこもり、ひとりが抱え込みがちです。他人を巻き込まず、自分の中だけで解決しようとします。一歩引いて自分を見つめ、分析する力があります。

 

◆土星のサビアン 天秤座12度

「鉱山から出てくる鉱員」

鉱山を掘り進み、宝を求めて危険を冒すさまを示します。

宝がどこに眠るかは、掘ってみなくてはわかりません。自分の直感を信じてすすめるしかないのです。そのように、自分の直感を信じて人生の岐路においても選択をしていきます。

強い探究心を持って、根気強く粘り強く、自分を困難へと追い込んで行きます。その過程で、未知のものと出会ったり、予想以上の成果を上げたりします。予感を掘り起こしているうちに、確信となっていく、そんな傾向があります。

 


火星を除いて、他の全ては社会性を示す半球に集中していて、個人的な魂の成長というよりは、社会に働きかけ、社会を変革したり、奉仕したり、その中で自分をどう活かすかということに強くフォーカスした人生であることがはっきりと見て取れます。

 

◆火星のサビアン 蟹座1度

「船に掲示される巻かれ広げられる旗」

皆で共通の目標に向かうことに喜びを覚える人です。大きな目的のために奉仕しようとします。

リーダーシップをとったり、まとめ役をしたり、他者の意見を汲み取り、まとめることに優れています。人々の共感を得て、一つにすることが得意と言えます。

 


地球と火星とは、もっとも調和に満ちたアスペクトで、自分を世界に向けて打ち出していくことに迷いがなく、基本的に安定した健全な自信があり、困難に負けない強さがあります。

むしろちょっとくらいの困難には余計ハートが燃えてくる、というような好戦的な部分があるかもしれません。

 

更に冥王星を加えた3つの星は、それぞれほぼ120度で繋がり、正三角形を描く形になっています。とても調和に満ちて、物事が自然に転がっていくように展開する恵まれたアスペクトと言えるでしょう。

普通の人なら折れてしまうようなきつい状況が来ても、涼しい顔で受け止めて、すんなりと乗り越えてしまうような感じでしょうか。

逆境に強く、どんな大変なことが起きても、最終的には目に見えない力に守られているような、不思議なほどの強靭さが与えられていると言えます。底力と忍耐力は並ではないでしょう。
しかもそれは、本人の自覚があまりなく、あまりにも当たり前に展開していく感覚だと思います。


◆地球のサビアン 水瓶座30度

「アーダスの咲いている野原」

死後の世界にある花畑のイメージを示しています。
価値基準が、魂の根源的な場所にある人です。自分のなかの小さなこだわりや、世の中に共有される価値基準などは、ちっぽけなものでしかないと、よく知っています。

時空を越えた、もっと深い真実に照らし合わせて、本当の価値がどこにあるのかを理解しています。

世の中や、他者や、自らのエゴの声に揺るがされることのない軸を持つ人と言えるでしょう。
こだわりがなく飄々として見えるかもしれませんが、多くの人の魂と結合する、普遍的な場所に意識があるので、人々を束ね、つなぐような仕事や取り組みに向いていると言えます。

 

◆冥王星のサビアン 天秤座24度

「蝶の左側にある三番目の羽」

蝶は人の魂やオーラの部分を示しています。左側とは、外界に開かれた部分です。
外側の社会常識や秩序より、それ以前に自分の直感や魂の叫びを重要視する人です。
心から湧き上がる、無意識の衝動にとても正直で、それに沿った行動をしていきます。頭では分かっていても、色々ととんでもないことをやらかしてしまう、そんな側面が強くあります。

自分でもなぜそうしてしまうのかよくわからないけれど、してしまう、そして後で振り返ると、それは決して間違った選択ではなかったことに気づくのです。

 


金星と天王星が重なり合っています。
非常に尖った、際立った個性が香る人と言えます。揺るがない芯を持っていて、唯一無二の、ユニークでオリジナリティのある視点で物事を見つめています。

平凡さを嫌い、常に際立ったもの、斬新でエキセントリックなものや在り方を求めます。

人間関係や恋愛においても、平凡さや起伏のないつまらない展開を嫌い、自由で束縛のない関係を求めます。安定よりも、常に変化のある、新しい刺激を求めている人です。

何よりも束縛や枠に当てはめられることを嫌い、保守的な在り方は性に合わないでしょう。

 

◆金星のサビアン 蠍座29度

「酋長に自分の子供達の命乞いをするインディアンの女性」

部族を離脱しようとした子供が罰を受け、その母親が命乞いをするという様を示します。
人との強く絡みついた結びつきによって、苦労することの多い傾向です。人から頼まれると断ることが難しく、困った人を放っておけないお人好しな部分があります。

状況に流されやすく、優柔不断で、腐れ縁を切れずに混乱した状況になることも多そうです。基本的にとても優しく、慈愛に満ちた人です。

 

◆天王星のサビアン 蠍座30度

「ハロウィンの悪ふざけ」

人との濃厚な関係性の果て、最終的に、自由を求めてはっちゃける姿を示します。
ムードメイカーで、暗く淀んだ空気も一瞬にして明るくするような力があります。巧みな話術で場を和ませますが、時に冗談がきつく、毒舌だったりします。

何事も、真面目に受け取らず、茶化してしまうのが得意です。やや屈折した、あまのじゃくな部分があり、冷笑的、自虐的な態度に表れることもあります。

 

自分の命を引き換えにしても子供の命乞いをした母親と、そうやって助けてもらったのに懲りないで馬鹿騒ぎする子供の、両方の側面を併せ持っているような感じです。その内側の矛盾、二面性によるギャップが、独自の複雑な感性の煌めきをもたらしているのかもしれません。

 


金星と天王星に対して、地球が緊張したアスペクトを取ります。

この際立った個性を発揮するまでになるには、様々な苦労があるのではないかと想像できます。

尖った感性はあまり周囲に馴染みやすいものではなく、出る杭は打たれる状態になりがちです。自分の感性に自分で振り回されたり、そんな個性をまるごと認めることが難しかったりする可能性があります。

成人して自己を確立していくまでは、叩かれたり自ら壁にぶつかったり、紆余曲折があるかもしれません。自分を好きになれないという時間が、一定期間あるかもしれません。

その道程で、深く自分というものに向き合い、もがく必要性があるのかもしれません。それが人生最大の自己価値であり、魅力になることが分かっているからこそ、何度も揺すって頑丈なものに育てるのだと思います。

 

 

金星・天王星と、火星とは背中合わせのようなアスペクトです。

ここでも自らの感性に振り回されることになりがちだと言えるかもしれません。天王星の革新性に、火星が火をくべるのですが、これらの星は背中合わせであり、相手のことが見えていないので、加減というものがわからないのです。

ハンドルが壊れているのにアクセル全開で突っ込むような形になり、突っ込んでしまってから気づくというような状態になりそうです。

それは決して悪いことだけでなく、予期せぬかたちで新しい物事や人間関係に出会ったり、アクシデントから思わぬ展開に導かれるということもあります。その恵みは想像以上に大きいかもしれません。

思いつきで行動しやすく、それによる両面のリアクションが世界から返ってくるでしょう。それをうまく使いこなすことを覚えていくことになります。

また、自分自身を率直に表現することにも難しさを感じそうです。自分の内面に矛盾を感じやすい傾向があります。


海王星は水星と、自由奔放に創造力を発揮する角度で結ばれています。

実務の現場などで、建設的に海王星のイマジネーションを利用でき、溺れることも振り回されることもなく、のびやかな遊び心のあるイメージの中で、新しい構想を得ることでしょう。

ピンときたらそれを具体的に形にする、その道筋がとてもスムーズで現実的と言えるでしょう。

 

◆海王星のサビアン 射手座24度

「家のドアにとまっている青い鳥」

ドアの鳥とは、開かれたビジョンを示します。開放的で、かつ受容的な人です。

外界に対してオープンな姿勢を持ち、そのことが幸運を呼び込みます。幸せのシンボルである青い鳥が、常に幸運を運んできてくれるので、それを感謝して受け取ることが出来ます。

どんな人と接するにも、偏見を持たず、こだわりも持ちません。自分から動き回らなくても人々が自然と寄ってくる、多くの人に愛されるキャラクターを持ちます。

 


宇宙からの強い介入がなくても、自己プロデュース力に非常に長けているという感じがします。

自分自身が人生を生み出す「神」のような立場に立って、人生に対し采配を振っていく、生まれながらの能力があるのではないかと感じられます。

自分自身が監督であり、主演俳優でもある。人生は一つの舞台である。そんな感覚と言えるかもしれませんね。