隕石の鑑定室

Helio☾entric Astrology

【ヘリオ鑑定例】新庄剛志さん

今回は、日本ハムファイターズの監督に就任するとともに再び注目を集めた、新庄剛志さんのヘリオセントリックチャートを見てみました。


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まず、天王星に強いアスペクトがないことが目に付きました。

天王星に他の星の影響が及ぼされないため、天王星特有の斬新なところ、変わっているところ、人と違った際立つ個性などが、ありのままに表現される傾向にあります。
なので、自分では全く普通に行動しているつもりなのに、周囲の人にはいわゆる「ぶっ飛んだ人」と見られてしまったりします。

また友人関係も独特で、広く色々なタイプと別け隔てなく仲良くなれるのですが、親友だと思っていた相手に急に距離を感じさせたり、あまり親しくない人に急に馴れ馴れしかったり、距離感が独特になりやすいかもしれません。

 

火・水・風・地のエレメントでは、風と火がほとんどで、水は一つもありません。そのため、とても華やかで、電光石火の行動力を見せ、人をあっと言わせるような側面があります。

しかし、欠けた部分を水面下で補おうとする無意識が働くので、水のエレメントが示す情感、人の感情に同調する涙もろいような部分が、過剰に意識され、強く働くかもしれません。

水星と木星が重なり合っており、社会のためにみんなのために働いていこうとする、素直な心の広がりを持っています。

実用的な知性とか、実際に役立つ能力を伸ばすことに一生懸命になり、言われたことに素直に取り組んで頑張るような側面があるでしょう。多くの人の役に立つことが喜びとなり、実直な部分があります。

 

✰水星のサビアンシンボル 射手座5度
【玩具の馬に乗っている小太りの少年】

一人遊びをする少年のように、心のなかで想像力が発展していき、とても夢見がちでイマジネーション豊かな人格が出来上がります。外側がどのような状態にあっても、内面に大切な自分だけの「城」を持っていて、何があっても動じることは少ないでしょう。

自らの好奇心の赴くままに、ものごとを追究します。反面で、見たくない部分からは目を背けてしまう傾向もあるかもしれません。しかしそれで構わないのです。自分の興味ある事柄を徹底して極めていくことが、この度数の人を輝かせます。

これは多分、少年時代のことを指すのだと思いますが、他人の影響をある意味で排除して、意識の中で「自分らしさ」を熟成させる時間が、とても大切と言えるのでしょう。それが魂の求める道へと開けていく重要なきっかけとなるようです。

 

✰木星のサビアンシンボル 射手座22度
【中国の洗濯物】

欧州における「異邦人」である中国の人たちが、自国の人達が集まった地域で、洗濯物を干しているさまを示します。どこか懐かしい感じ、素朴な感じを感じさせる気さくな人です。

無理に自分に合わないところへ出ていこうとせず、頑張りすぎず、今自分にできることをしようとします。素朴でのびのびとした生命力を感じさせ、ガツガツとしたハングリーさはあまりありません。自分らしさは何かをよく理解する知性があり、そこに安住することで満足する傾向があります。


この水星・木星の合は、金星、地球と、非常に緊張感に満ちた三角形を描いています。

地球と金星は互いに牽制し合うような関係で、どこか自分自身を愛する心に傷があったり、自分の感情に素直になれないような体験をしたりする傾向です。自分自身を嫌ったり、周りに認められないことで心を痛めたりしながら成長するという可能性もあるかもしれません。

これはあまり表からは見えづらく、他の人には決して気づかれない、心の中だけで起こっている葛藤である可能性が強いように思えます。

その不安定な心を安定させるために、人々とともに行動し、人々に認められ、社会の中で価値ある自分像を作り出すことが必要と感じられるのかもしれません。このあたりの感情はとても内面的なもので、自分でも気づかないような深い部分で起こっている反応だと思われます。

そのため、人に認められるような行動、人々に注目され、愛されるような目立つ行動に駆り立てられる部分があるかもしれません。そのために能力を伸ばすことにも非常に貪欲だと言えるでしょう。

頑張った結果として、他者や社会が認めてくれることで、自分を芯から認められ、自己愛に向けて開けていけることでしょう。

 

✰金星のサビアンシンボル 牡牛座9度
【飾られたクリスマスツリー】

自分自身を祝福するすべを知っている人です。状況変化に揺らがない、逆境でもめげたりしない内面の豊かさがあります。

屈強な信念を持ち、時にはわがままを通してでも、自分の心身を豊かにすることに労を惜しみません。健全な思考力を持ち、自分の芯がしっかりした人と言えます。

 

✰地球のサビアンシンボル 獅子座8度
【ボルシェビキ運動を広める人】

いわゆる「革命家」です。決まりきったもの、形骸化したものに対して、全てをぶち壊し、ゼロに戻して再建したいというような過激な情熱を、心に秘めています。

時には強引で身勝手に映ったりすることもありますが、決してエゴで動いているのではなく、新しい自由な可能性のために何もかもを捧げてしまうがゆえに、そう見えてしまったりするのです。組織や社会の暗黙のルールを破壊してでも、既存のものにとらわれない新しい発想や可能性に強く惹かれ、形にしようとします。

このような行動力、斬新な発想力を発揮して、社会通念を打ち破っていくことが、地球に生まれてきた重要な目的のひとつと言えそうです。

 

 

またもう一つの軸は、火星と土星が、やや誤差はありますが重なっている点です。

火星の燃え上がる情熱を、土星は水をかけて冷やします。ブレーキとアクセルを同時に踏んでいるようで、焦れったく感じることがあるかもしれませんが、暴走して事故を起こす心配は少ないと言えます。

何にも縛られない自由な天王星の影響で、思いつき成り行きでパッと行動しているように見えても、かなり内部では冷静な計算、計画があるのではないかと思われます。そして、進む時留まる時を正しく判断する能力に恵まれていると言えるでしょう。


✰火星のサビアンシンボル 双子座1度
【静かな水に浮くガラス底のボート】

好奇心が旺盛で、伝統的なものから離れて、外の新しい世界へと眼差しが向かいます。新鮮な刺激を常に求めていて、興味の対象が次々に移り変わることが多いと言えます。沢山の人と交流しますが、深入りするよりも、バラエティの豊かさを楽しむことが多いでしょう。

 

✰土星のサビアンシンボル 双子座6度
【油田の掘削】

チャレンジ精神が非常に旺盛で、「一発当てる」ことを狙っているようなところがあります。インパクトある行動や派手な振る舞いで、注目を浴び、力を持とうと考える傾向にあります。競争に勝つことにも貪欲で、そのために自分を磨くことにも余念がありません。

 

そしてその火星・土星の合は、海王星と対極にあり向かい合っています。

海王星の理想的な世界観に対して、非常に熱く求める気持ちが抑えられない傾向があると思います。どこか、現実離れしたほどの理想主義とも言えるかもしれません。

自分自身が夢見た通りの生き方をできないなんてことは、そもそも考えることすらできない、そのために自分自身の傷を癒やし、どこまでも夢想した世界を現実に置き換えていこうという強い信念がありそうです。そのために、土星のサビアンにあるような派手な行動も厭わないのでしょう。

 

また、人も自分もどうにかして癒やしていきたい、優しく接したい、なんとか助けてあげたいと言った慈愛の気持ちも、大変強い人なのかもしれません。自分に対し優しくできる人は、本質的に他人にもどこまでも優しくなれるのです。

そのためなら、自腹を切ったり、自分が犠牲になったりしても意に介しません。むしろ、役に立てることが自身の喜びであり、自己の価値を実感できる行為と感じられるのではないでしょうか。

こうあるべきだと思う世界観を、自分自身で熱く体現しようという気持ちも強そうです。自分の生き方でそれを人々に向けて表現しようとするのです。

天王星の自由さが表面に現れやすく、突拍子もない行動をしているように思えるときでも、その裏には世界をもっと良くしたいという思い……そこまで壮大なビジョンでなかったとしても、少なくとも自分の周りでは、もっと生きやすく楽しい場所を提供してあげたいというような温かな思いが根底にあるのだと思います。


✰海王星のサビアンシンボル 射手座4度
【歩くことを学んでいる小さな子供】

子供のような率直さがある人です。素直さ、純粋さを感じさせ、信念を実際に生きていこうとする熱い思い、青春っぽい感覚をいつまでも持っている傾向があります。
機動力、実践力がありますが、間違ったとわかれば素直に道を正し、プライドにしがみつくようなことがない爽やかな人です。

 


この火星土星と海王星の対峙に、冥王星が調停役のような立場に存在します。

理想へ突っ走ろうとする気持ちは、自分個人だけのものではなく、どこかで宇宙の意志も強く働いているように感じられます。宇宙に授かったお役目とでも言えるでしょうか。今という時代の大きな変わり目に、その時節に乗って必要とされているお役目なのではないでしょうか。

 

✰冥王星のサビアンシンボル 天秤座1度
【突き通す針により完璧にされた蝶】

自分の姿をある種のモデルとして提示する人です。理解されやすいはっきりとした個性を持ち、鮮烈な印象を与える人です。

場の空気に合わせて適応する反射神経の良さがあり、また、自分をありのまま包み隠さずに表現するので、わかりやすいキャラとなり、人に好かれやすいと言えます。

 


地球も同様に調停の配置となっています。
現実に妥協することなく、どこまでも理想を求めること自体が、自分自身の核のようなものに育っていくでしょう。自身のために、またそれ以上に周囲の人や社会全体のために、理想を形にすることが、生きる意味、生き甲斐そのものと感じられるようになってくるのかもしれません。

自己犠牲と言ったら表現がすぎるかもしれませんが、ある意味、自分がピエロやサンタクロースのような立場に立って、自分を利用して、自分自身も楽しみながら、皆を鼓舞してあげたいというような気持ちが強いかもしれません。

火星と天王星はやや反りが合わない角度にあり、普段は土星の管理力で抑えられていると思いますが、時折、新しく魅力的に映るものに飛びついて、振り回されてしまうといったことが起こる可能性もあるかもしれません。

革新的で魅力的に感じたものには手を出さずにいられないといった傾向です。特に親しい人から勧められたりすると二つ返事で乗ってしまいやすいかもしれません。

しかしそれによって、何が本当に必要なものかを見極める目を育てることができますので、それは決して悪いことではないのです。

 

✰天王星のサビアンシンボル 天秤座16度
【流されてしまった船着き場】

船は「自我」のことを象徴しています。漂流してどこに帰属するかわからなくなったさまを示します。

人の感情に共感しやすく、涙もろかったり、他者の意思に流されやすい、人の良さがあるでしょう。何でも親身になって話を聞いてくれたりします。カウンセラー的な資質があるとも言えます。


地球と土星が、小さな調和を示しています。
自分の体感することをきちんと整理して、血や肉へと変えていける管理能力があると言えます。自己コントロールも得意であり、自らの衝動のままに行動したりすることは少ないと思います。

実際の日常的なお仕事や、人付き合いの場などで、自分と他者との欲求のぶつかり合いを避け、落とし所を見つけたりすることに長けている傾向ではないでしょうか。

リーダーとして組織を管理したりすることにも適しているかもしれません。

 

金星と冥王星は創造性に満ちた角度で結ばれています。

恋愛の分野などで、たとえ傷つくようなことがあったとしても、それを糧に新しい出会いにどんどん進んでいけると思われます。良縁に恵まれていると言えるかもしれません。

恋愛に限らず、趣味の分野などでも、これが好き、これが気に入ったと思うものにはとことん入れ込み、その話題を楽しく分かち合う友人などにも恵まれそうです。

 

人々への強い共感をもとに、革新的な生き方を自らがモデルとなって体現し、皆を幸せにしたい。そんな魂のかたちが浮かび上がってきます。小さく収まらない、どこまでも大きな視野を持ち、大きなことをやってのける人物像は、魂の青写真のままの生き様なのではないでしょうか。