魂の完成形を生きているか?
ヘリオセントリックで導き出された星の状態は、謂わば、今世のあなたの魂の完成形と言えるでしょう。
魂のままに人生を生きられているという人が、一体どれだけいるでしょうか。
社会の中、人間関係のしがらみの中で、多くの人が自分の望みを押し殺し、求められる理想像に自らを当てはめ、理想的な人間であろうと努力します。
この場合の理想像とは、あなたの本質が求める理想像とは全くかけ離れていることがほとんどだと思われます。それについては、ご自身で静かに胸に問いかければ、答えは明確となるでしょう。
しかし、自分がその罠にはまっていることさえ気づいていない、という場合、それが最大の問題です。
社会が、周囲の人々が求める姿を理想として生きている限り、あなたはあなたを生きていません。未だ生まれてさえいないと言えるかもしれません。
乖離しているほど伸びしろがある
そんな場合、ヘリオセントリックの星が指し示すあなたの姿と、乖離していても当然なのです。当たっていない、ピンとこないと思う方ほど、もしかすると、本質の自分とは異なるアバターを生きているのかもしれません。
その状態で、苦しみから自由になることは難しく、本質のあなたは、心の中の闇に閉じ込められたまま、静かに眠り続けているのかもしれません。
ここで、がっかりして頂きたくはないんです。
長い冬眠から目覚め、あるべき姿へ還っていくことはいつからでもできます。
むしろ、これからの伸びしろがより大きいということにもなるのですから、見方をひっくり返せば、とても喜ばしいことだと言えるのではないでしょうか?
伸びしろがあるなどというと、世間で使い回された月並みな表現だし、安っぽく感じられるかもしれません。しかし、自己否定の罠にはまって動けなくなっている場合、この価値観の転換ほど単純ながら大切なことはないのだと思います。
そして、はじめから順調に魂の在り方を生きているということよりも、閉じ込められていた場所を破壊してそこから一気に飛び立つことのほうが、ドラマティックで心の高揚する在り方かもしれません。
より美しく、さなぎが蝶に変化するような大胆な変容のストーリーを、これからのあなたが、実際に生きることができるのです。それはあなたが主役を演じるスケールの大きなドラマです。
魂が計画してきた劇的なドラマを生きるための水先案内として、この星読みが役立つはずです。
あなたの魂が伸びやかに目を醒ますための方向性を、ヘリオセントリックの星々が描き出してくれています。
優劣を超えていく
ヘリオセントリックの描き出す、魂の青写真のままの生き方を、人生の割合早い段階で始められる方。
そして、なかなかそこに行き着かず、どうやってたどり着いたらいいかわからずもがいてしまう方。両方いらっしゃるかと思います。
例えば、著名人の鑑定例として掲載している方々のチャートは、流石にどの方も魂の青写真の指し示す生き方へと早い段階で導かれ、それによって規格外の才能を発揮していると思われる方がほとんどです。これらの方々は前者に当たります。
私自身は、ヘリオの示すメッセージとかけ離れて生きてきたので、後者に当たります。
これは、どちらが優れていてどちらが劣っているということは全くないのだと思います。
魂の示す生き方を始めた上で、いろいろな試練に遭遇するであろうというようなチャートを持つ方もいらっしゃいますし、様々な試練を乗り越えた上で魂のままの生き方へと誘われていく方もいらっしゃるのだと感じます。
なぜそうなるのかは誰にもわかりませんし、それ自体、魂それぞれの計画なのだろうとしか言えません。
地球上に縛られて生きる私たちの狭い視野で、狹い思考で、いくら考えても及びもつかない、まさに時空を超えたような計画の一部として今の人生があるのですから、人と比べて優劣をつけることなどなんの意味も持ちません。
魂の計画を信じて、すべてを委ねて、ただ今日という日を生き続けることが、結果として一番の近道なのだろうと思います。
魂の生き方にまだたどり着いていない、遠回りをして行き着く計画をお持ちの方はなおさら、人生の羅針盤として、ヘリオセントリックチャートからの情報をより有用に活用できる可能性が高いと言えるでしょう。
《2022/12/23 加筆改訂》