隕石の鑑定室

Helio☾entric Astrology

太陽星座が「蠍座」の方へ

地球星座は「牡牛座」

 

太陽星座(一般的な星占いでのあなたの星座)が「蠍座」の方は、ヘリオセントリックでの地球星座は、180度反対の「牡牛座」となります。

地球星座が牡牛座であることとは、何を意味しているのでしょうか。

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化学反応を求める


まずはじめに、太陽星座である「蠍座」の性質を考えてみましょう。


太陽星座「蠍座」の要素として、常に他者との化学反応を求めているという部分が強くあります。

人の心の内部、奥深くにあるものにとても興味があり、その中に揺れ動き続ける感情をつぶさに見つめています。

心理学などに興味を持つ蠍座さんも多いのではないでしょうか。物事の本質を穿つ、鋭い感性や洞察力を、生まれながらに持ち合わせているのです。

 

感情というものは常に揺らぎ続けていて、一つの状態に留まることはありませんし、大きな波や小さな波、凪いだ状態と様々に移り変わります。

そこに、ものすごく大きな波が来たとき、それを乗りこなすことで、蠍座さんは心身を揺さぶられるような深い高揚感を得ます。

大きな波は、決して自分ひとりで起こすことは出来ません。それは必ず、他者との違いの中で、他者から受ける刺激の中で、生じるものなのです。

 

自分があり、相手があり、その間に起こる第三の「反応」があります。

第三の反応は、私でもなくあなたでもない、二人の間に生まれた新たな人格のようなものです。

それが蠍座さんにとっての創造の喜びと言えます。そこには他の何ものにも代えがたい、対象との深い一体感があり、その一体感を得たいという秘めた情熱を燃やし続けて生きています。


その喜びを得るためには、必ず誰か、自分以外の他者が必要です。

ひとりきりでは何の反応も起こせないと思い込んでいるので、ある意味では、他者の存在にパラサイトして生きる、ということにもなります。

あなたがいないと生きられない…という悲壮な訴えとなり、人生の主導権をその相手に押し付けてしまうことになり、また奪われてしまうことにもなりかねません。

他者に深く思い入れを持ちすぎて、バランスを欠いた場合、もう片方の軸である自分自身を見失ってしまう危険があります。

化学反応を起こそうにも、本質的な基盤を失ってしまった状態では、何も新たなものを生み出すことができなくなってしまいます。

 

太い根をもつ一本の木として

 

その限界を超えていくために、正反対の性質である、地球星座「牡牛座」の性質を思い出すことを、宇宙は教えてくれています。

それはもちろんあなたにもともと備わった性質なのですが、地球上の価値観に染まるうちに、見失ってしまったものと言えます。

地球というせまい檻に閉じ込められ、太陽を見上げる視線でしか世界を捉えられなかったからです。

本当のあなたは、太陽から地球を見下ろしているまなざしです。その方向性を、正反対の牡牛座のあり方が、示してくれているということです。

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牡牛座は身体性の星座です。肉体の「体感」をもって世界と接し、あらゆることを感じ取ります。

あなたは、大地深くへと太い根を生やした、大きな一本の木です。

木の命は、自己完結しています。大地から、空気から、生きるために必要なものは得られるし、光から養分を合成することも出来ます。

どこかへ動いていって調達しなくても、誰かから与えてもらわなくても、ありのままで自然に生きることが出来ます。

例えるなら、そんな在り方が牡牛座の持つエネルギーを示しているのです。

 

与えられた自分の肉体、そして与えられた身の回りの環境、生まれ持ったルーツや土着のエネルギーなどに、あなたが本来のあなたへと戻っていく鍵があると言えます。

何かと融合しなくても、誰かに与え、誰かから奪わなくても、今ここで、すでに自分に携わっているものを、もう一度確認してみることが大切になります。

あなたは自分の肉体を通じて、あらゆるものを生み出して行けます。

 

感情的な満足感にこだわることを一旦脇において、身体感覚に耳を澄ませてみましょう。あなたの身体が今あなたに望んでいるものは何でしょうか?

美味しいものを食べることかもしれませんし、もっと野菜や果物からビタミンを欲しているかもしれません。身体をマッサージでもして緩めることが必要かもしれません。または肌触りの良い服を着て、肌に快感を感じることかもしれません。

そのような、個人でしか感じられない、地に足の着いた喜びを、いつの間にかないがしろにしてはいないでしょうか。

自分という城に閉じこもることを悪いことだとは思わないでください。

そんなことをしていても何も大切なものは得られないし、時間の無駄だと感じることもあるかもしれませんが、決してそんな事はありません。

自分の根っこから養分を得ることをしばらく忘れてしまっていた蠍座さんには、その太い根っこがあることを思い出し、そこから養分を吸い上げる方法をもう一度思い出す必要があるのです。

ちょっとしたリハビリが必要かもしれません。でもそれは肉体に付随している本能ですから、必ず思い出すことが出来ます。

 

単調に思えても、牛が反芻をするように、自分を構成する要素や身近なある一つの事柄を何度も繰り返し、何度でも同じ回路を鍛えるようにします。それで大地に伸びた根はより強くなります。

外側に求めやすかった不安定な心が、自然と安定していくのを感じられるでしょう。

外側の人間関係にかかわらず、ただ自分であることを祝福し、喜びましょう。今日もあなたという木には陽光が降り注ぎ、豊かな果実がたわわに実っています。

そして、自分の中に豊かさのすべてがあると、深く知ることができるのだろうと思います。

 

それらが、あなたが魂の全体像に還っていくために、かならず必要となるミッシングピースであり、今まで見えていなかった盲点となっていたのです。

その盲点もしっかりと視野に入れてあげたとき、私たちは魂の真の望みを生き始めます。