隕石の鑑定室

Helio☾entric Astrology

失敗も挫折も初めから存在しなかった

正反対の価値の発見


ヘリオセントリックは、従来の価値観と正反対の方向を向いており、偏った価値観を中和するためにとても役立つと思います。

私たちは地球上に存在し、ある意味地球の重力に縛られていますので、この場所から空を見上げ、見えるものだけを頼りに生きようとします。

ヘリオは根本から反対向きの視線を投げかけています。太陽を中心にし、地球を見下ろす視点です。見上げていたものから、見下ろす視点への転換は、全く反対の価値を発見することと繋がってきます。

 

 

この世界は二元性で作られています。高いと低い、熱いと冷たい、善と悪、ポジティブとネガティブ。それぞれは、コインの裏と表です。同じものの表裏であり、本質的には同じエネルギーなのです。

従来の考え方でいけば、占星術というものも、失敗や挫折続きの人生がどうやったら良くなるか、どうしたら成功に導けるかという視点で展開するものではないかと思います。

しかし、ヘリオの世界観で見る場合、失敗と成功は同じものです。

空を見上げる視線で物事をジャッジすると、失敗というレッテルをつけます。太陽から見下ろした場合、それは正反対の価値を持ちます。失敗は「成功」だったのです。

 

具体的に言うならば、100回の失敗のあとに、101回目に上手く行ったのであれば、100度の失敗は成功へのプロセスであり、成功の一部だったということになります。

また、失敗したためにその原因を究明し、次の方向性に活かすことができれば、それも成功の一部となります。

すべての失敗というものは、存在するべくして存在するということが言えます。成功するために不可欠なものだからです。

たとえ、死ぬまでずっと失敗だけ続けて、何一つ成功しなかったとしても、その失敗から自分を顧みて、自分を知ることに役立てることができたなら、それは外側に見える部分では完全な失敗の人生でも、内面での進化には成功したと言えます。

 

どのような道筋を選ぶかは、魂の計画してきたことです。私たちの頭の中の、狹い思考の枠を優に超えた、大きな計画です。

挫折はしたくない!とどんなにあがいたとしても、挫折から学ぶことを計画してきたのならば、挫折することが一番いいことなのです。

だから、素直に挫折しましょう!それを受け入れましょう。それが結果として近道です。

 

もちろん、人生を後で振り返って、あらゆる紆余曲折を振り返ってみて、あの時あの挫折があったから今があるのだとしみじみ感じることはあるでしょう。

しかし、暗闇のど真ん中にいる時、その闇の価値を感じ取ることは難しく、すぐにでもそこから出ていきたいと、もがき苦しむばかりだと思うのです。

その失敗や挫折を「肯定」するためには、大胆に視点を変える必要があります。ヘリオはわかりやすく、そのヒントを与えてくれることがあります。

 

ヘリオの価値観で見れば、失敗も成功もありません。良いも悪いも、強いも弱いもなく、全ては同等の価値を持ちます。

そう考えると、心が楽になり、本物の自由の感覚を感じませんか?

 

自分自身の支柱を立てる

 

鑑定において、「柱」を立てるという表現を良くします。人生の困難は、柱を立てる過程と言えるかもしれません。

太い柱を立てるには、地面を深く掘り、頑丈で揺るがないものにする必要があります。そのための労働はとても大変なものとなりますが、一度立ててしまえば、どんな嵐が来ても、地震が来ても、あなたという家を守る心強い存在となります。

 

柱がなくても、なんの災いもなく、幸せに生きられる人生ももちろんあるでしょう。そのような恵まれた人生と、頑丈な柱を立て自分自身の揺るがない支柱として生きる人生と、どちらに価値があるでしょうか。

それは人それぞれの判断でしょうが、多くの人は、むしろ柱を立てる苦労の方を選ぶのではないでしょうか?

つまりは、きついハードアスペクトのあるチャートであっても、むしろそちらを選びたいと思うのではないでしょうか?

これは、ものすごい意識の転換です。そのパワーは計り知れません。

苦労は苦労ではなく、恵みであり、歓びだということに深く気づくことは、どれだけ人生の助けになるかわかりません。

 

このように、二元性を超えていくことを、ヘリオセントリックは鮮明に描き出し、私たちを導いてくれます。

これからの新しいパラダイムを生きるために、二元性の融合というものが最大の鍵となっているように、私には思えます。みなさんはどうお考えになるでしょうか。