魂のロードマップ
ヘリオは占いではなく、魂の生き方へと導くツールであるということは、これまでの記事の中で何度もお伝えしていることです。ですが、これは本当に大切なことなので、もう一度新たにまとめたいと思います。
占いというのは、
この恋がうまくいくでしょうか? とか
AとBの選択肢のうちどちらがいいでしょうか? とか
私に向いている職業は何? とか
そのような具体的な問いかけの答えを得たくて占ってもらうことが多いと思います。
もちろんそのような悩みに対してヒントをもらいたい場合は多いでしょうし、決して否定するものではありません。
ですが、ヘリオの鑑定では、このような問いかけに対する答えはあまり得られないと言っていいと思います。
ヘリオのチャートは魂の目線で語られていますから、もっと広い視野を持ち、もっと長い時間軸で見ているのです。
つまり、恋について悩んだとしたら、その恋をどうしたら成就させられるかということではなく……
恋をすることによってどのような体験をしがちで、そこからどのように成長するか? というような魂のロードマップが描かれている……そんな感じなのです。
魂の意図がわからない理由
魂は、永遠に成長し続けるものなのだと思います。そしてそのために、何度も転生を繰り返し、地球にやってきては、様々な経験をします。
人生の時間は限られていますから、今回の人生はどのような経験をして、そこからどのようなことを感じ取りたいか、ある程度的を絞ってやってくるのです。
そのほうがずっと効率的ですからね。あらゆることに手を出して、成果を出すには人生は短すぎるのです。
ですから、今回はこれとこれ、みたいな感じで、ビュッフェの中で食べるものを決めるみたいに、あらかじめ選んでからやってくるのです。全部の料理を食べたらお腹を壊してしまうでしょう(笑)
なのですが、私たちは、たとえ自らの魂の意図であっても、それをはっきりと知ることはできません。
最初から目的を知ってしまったら、目的へと辿り着くまでの大切な過程をショートカットしてしまうことになり、料理をひとつふたつ食べ損なうことになりますから、そんなもったいないことはしないようにできています。
そのために、計画が何かを知らないので、自分が計画どおりにやれているのか、自分ではよくわからないのです。
魂のままの生き方をしている人は、それなりの手応えや生きる喜びのようなものを得ていると思いますから、それがひとつのサインとなるとは思いますが、まだその領域に達することができずに、これでいいのだろうか?と不安に思いながらさまよっているような場合も多いだろうと思います。私自身もそうでした。
自分と他人を比べることはそもそもできませんし、魂の生き方の自分と、そうでない自分とを比べることもできません。
自分が「今回の人生」という「枠」の中に存在しているので、枠の外から自分を眺めることはできません。だから全体像を見ることはできないようになっているのです。
自分を知るということが何よりも難しいことであり、自分を知ることから人生が始まると言ってもいいのではないでしょうか。
あくまでヒントでしかない
ヘリオの鑑定では、自分の魂の計画図を知るためのヒントを得ることができます。あくまでヒントです。あなたの計画はこうですよ、と知らせてはくれません。
どこまで行っても、主体は自分自身です。ヒントを元に読み解くのは、ご本人にしかできないことです。
ヘリオのチャートからの情報を得て、自分を新たな角度から見つめることで、今までに見えていなかった部分を見つめるきっかけとなります。
あるいは、薄々感じてはいたものの自信が持てずにいた部分にお墨付きを得て、やっぱりこれで良かったんだ!という清々しい自信を取り戻していくきっかけともなります。
ヘリオにできることは、それだけなのです。ヒントとなるだけです。
それだけなのですが、実はそれこそが、私たちが得たくてずっともがき苦しんでいた大切な「叡智のかけら」であることは間違いないのだと、私は確信しています。
その叡智もまた、隕石みたいに宇宙から落っこちてきたもので、拾いに行く意思を持たなければ見つけることのできないものです。見た目はその辺に転がっている石と変わらず、見る目を持とうとしない限り、そこにあるのに見逃してしまうものなのではないでしょうか。
魂の計画は、私たちの小さな頭脳などはるかに凌駕したものですから、あまり理解しようとなどしなくてもいいのかもしれません。方向性さえ掴んでいれば、あとはほとんど自動運転です。
成長しなくては!などと仰々しく考えるのは、むしろ生きにくさに繋がる危険もあります。軽く、流れに乗っていくだけでいいんです。
やって来るものをただ受け止めて、こう来たか!嘘でしょ!と泣いたり笑ったりしながらも、楽しんで行けばいいのだと感じています。
「楽しむ」という余裕を持つためにも、ヘリオセントリックをぜひ役立てていただければと思います。