隕石の鑑定室

Helio☾entric Astrology

アスペクトの強弱と誤差についての私感

誤差をどこまで許容する?

 

一般的な占星術の教科書などでは、アスペクト(星と星の繋がりの形)の誤差は大体どのくらいまでと決まっており、その決まりにも諸説あるようです。この誤差のことをオーブとも呼びます。

例えば、金星と土星が2度離れた状態であれば、誰もがこの二つの星は合(0度)であると読むだろうと思います。これが7度位だとどうか、10度離れたらどうか、というのは意見が分かれるところではないかと思います。

 

 

私も読み始めの頃は、せいぜい5、6度までの誤差しか許されないものだと考えていて、それ以上の誤差のあるものは無視していました。

しかし、だんだんと考え方が変わってきました。0度や180度などの強いアスペクトでは、10度くらいの誤差があっても影響が感じられるケースが多いように思えてきたんです。

自分自身のチャートにも、180度のアスペクトで誤差が10度ほどあるものがあり、はじめはこれを無視して考えていたのですが、改めて見直してみると、無視できない影響があるように思えてきました。

もちろん、誤差が少ないほど強い影響があり、誤差が広まるほどに薄れていくということは言えます。

 

それとは反対に、マイナーなアスペクト、45度や72度などはかなり誤差を少なく考えた方が良いように思えてきました。

誤差が1〜1.5度以内、さらに少なければ少ないほど無視できない影響があると考えますが、それ以上離れている場合は基本的にはそれほどの影響はないと感じられます。

150度や135度で三角形が形成されている時(ヨードなど)は例外的で、誤差がやや大きくても例外的にアスペクトが形成されていると捉えることが多いです。

メジャーアスペクトとマイナーアスペクトの差

 

鑑定の際に送付させて頂くチャート図では、機械的に誤差2度以内のアスペクトに色が付いて強調表示されるようになっているようなので、強調されているのに鑑定書の中に記述がない、または強調されていないのに重要な部分とされて長々と解説されているのはなぜだろう? と思われる方もいらっしゃると思います。

実際に、その点についてご質問を頂くことがよくあります。

それは私自身の誤差に対する考え方の指針であり、その指針は読み手によって考え方が異なっているものなのだということをまずご理解頂きたいと思います。


例:大谷翔平さんのチャート このように自動的に紫色に強調される

私は、メジャーなアスペクトにはより強い影響があり、かなりの誤差を許容してもその影響を読み解く必要があると考え、マイナーなものは、ケースバイケースで例外もありますが基本的に誤差をかなりタイトに捉えています

そして、マイナーなアスペクトは追求し始めると奥が深すぎてきりがなく、ある程度でケリをつけないといけないため、私は深く追求しないことにしています。

72度、144度、51.4度ぐらいまでは精度が高ければ(誤差が少なければ)影響を考えますが、それ以上細かいものははじめから読まないことにしています。

枝葉に気を取られて幹の部分をおろそかにしないために、という意味合いもあり、まずはメジャーなアスペクト(幹)を優先して考え、それでは足りない部分があれば細かいアスペクト(枝葉)で補うという形となります。

 

これらの点についてよくご質問を頂くので、記事にしてまとめて、このような形でお知らせしたいと思いました。

 

自分に合ったものを選ぶことの大切さ

 

これはあくまで私がピンとくるやり方であり、これだけが正しい解釈だということではありません。

はじめにも記しましたが、このあたりは諸説あることだし、色々な考え方があっても当然と言えると思います。読み手によって読み方が異なってくるので、結果も異なるだろうと思います。

たった一つの正解はなく、自分に合った「自分だけの正解」を自分で引き寄せるのだということに、私達はなかなか慣れることができないですね。私自身もそうです。

今までの社会における教育がそういうものだったのですから、仕方ないことだと思います。ただ一つの正解があり、それを答えればマル、答えられなければバツだという世界に長いこと生きてきたのですから。

けれど、人生の中で起こることには間違いも正解もなく、自分でそれを選び、正しいか正しくないかを決めていって良いのですよね。

 

自分に合ったものは、自分にとって一番すんなりとくるもの、違和感のないもの、輝いて見えるものなどであり、感覚的に何となく分かるものだと思います。

この感覚は、信じてあげればあげるほど研ぎ澄まされていきます。

 

人の声や、社会の判断に任せず、自分の中の感覚に耳を澄ませてみてください。

一番の正解を心は知っています。その感覚に沿った行動をすると、自分に合うものを呼び寄せていくことができるのではないでしょうか。

 

どの鑑定士さんにお願いしようか迷われたときも、このすんなり来る感覚、自然に馴染むような感覚を是非大事にしてください。それが最も自分に合った鑑定を引き寄せるための鍵なのです。