隕石の鑑定室

Helio☾entric Astrology

【ヘリオ鑑定例】オードリー・ヘップバーン

鑑定例があるとイメージがつかみやすいと思いますので、著名人の方々の、太陽を中心としたヘリオセントリックチャートを勝手にリーディングしてみます。

第一弾は、世界的・歴史的な大女優オードリー・ヘップバーンさんです。重要なポイントをかいつまんでご紹介します。

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https://freehorocharts.com

火星と海王星、地球のアスペクト

火星の情熱に海王星のインスピレーションが流れ込みます。理想的な世界観を地上に降ろすことに火星のエネルギーが使われます。
理想を形にして世界に押し出すという使命。
理想を体現し自らがそれを生きるために沢山の援助や協力が得られます。自らもそこへ奉仕するために献身します。

さらに、この、最重要な「火星と海王星」の組み合わせが、「社会を斬新に改革していく自由なエネルギー」を示すエリアにあり、海王星の示す美しいビジョンは、より革新的で、既存の価値観を大きく揺るがすようなものであることを示唆します。後述の天王星の働きと響き合い、さらに増幅しています。

 

◆地球のサビアンシンボル 

蠍座14度「仕事している電話作業員」

心から分かり合える人と友情が築ければいいと考える人。自分を卑下せず、必要ない関係はバッサリ切ることができる。密で充実した関係を望む。

 

◆火星、海王星のサビアン 

乙女座1度「男の頭」

緻密な観察による表現力。ものの外観を鋭く捉え、ディフォルメする力。

 

ものの外枠を捉えてディフォルメするという力は、演技にとても活かされている気がしますね。複雑にするより単純化して本質をえぐるようなところが確かにあると思います。

大勢の中より分かり合える少数の中でとどまっていたい繊細な心の持ち主だったのでしょう。理解しサポートしてくれる周囲の人間にも恵まれたはずです。 

 

木星と金星、天王星のアスペクト

木星の広がり、歓びを増やすエネルギーのために金星の感受性や美意識が使われます。
金星の満たすエネルギーが溢れて、人々に華やかに広がっていく。華麗にアピールすることが得意です。
そこへ中心にある太陽が挟まっている形のため熱いエネルギーが注がれています。
楽観的にはなりきれない緊張感があり、並々ならぬ情熱を注ぎます。外側へと見せる華麗な笑顔の下では、真剣勝負で世の中と渡り合っていく覚悟をがっちり固めている、という感じでしょうか。

木星は「対人関係」を示すエリアにあり、人との関係に恵まれ、それによって多くがもたらされることを暗示しています。自然と人が集まり、手を貸したくなる人です。

金星と木星の向かい合いに天王星が手を貸し、革新的な今までにない価値観を持ち込もうとしますが、その影響は安定しておらず、初めはやや振り回されがちかも。古い価値観をすでに古いものなのだと世界に知らしめるような役割ですが、それを認識し意図的になっていくのには時間がかかるし、やや葛藤があるかもしれません。
予想外の形で影響を受けて揺れたりするけれど、しっかりとした骨格に育っていくと、その後はしっかりと自身を支えるものとなるでしょう。

 

 ◆金星のサビアン 

蠍座22度「鴨を打つハンター」

強い衝動や欲求を吐き出す。目的を定めてアグレッシブに進み出る。若者が権威に反抗するようなエネルギー。

◆木星のサビアン 

牡牛座23度「宝石店」

伝統的な技芸、美意識を磨き実力を持ち、成功する人。自らの価値を余すことなく発揮。

◆天王星のサビアン

牡羊座8度「東に向いてなびいているリボンをつけた大きな帽子」

心理的不安定さ。非常に敏感な感受性。影響を受けやすい。観察眼と直感に優れ、周囲の空気や流れを読む不思議な力を持つ人。

 

天王星のサビアンに内面の繊細さが表れています。それを受け入れてうまく御すことができるようになることで資質を発揮することができるようになる。それが魂の計画した道筋だったのでしょう。

反対に金星のサビアンは大胆です。金星と天王星が入れ替わっているような内容で、二つの星が協力関係にある証にも見て取れます。
抑圧的、権威主義的な社会の集合意識などには反発を感じていたのかもしれません。心の中には強い反骨心のある人だったのでしょう。それが世の中をより良くしたいという思いにつながり、慈善活動などに発展して行ったのかもしれません。

木星のサビアンはまさに文字どおり、宝石のように自分を輝かせる能力に恵まれたということを表します。

天王星と水星

知性的な表現やコミュニケーションに新しい風を吹き込む。
古いありきたりのものから新しいものへの流れをうまく直感的に捉え、自然な流れで人に伝えたりできます。
天王星のマイナーアスペクトが非常に多く、価値観の転換に貢献。知らず知らず人へと新しい価値観を伝え、根付かせる働きをしています。

さらに、前述の、最重要な「火星と海王星」の組み合わせは「社会を斬新に改革していく自由なエネルギー」を示すエリアにあり、この天王星の働きと共鳴し合い、さらに増幅しています。現実離れした美しい天界の波動をこの現実社会へと降ろすためには、まずは革新的エネルギーで満たし、現実を揺るがすことが必要です。

 

◆水星のサビアン 

獅子座7度「空の星座」

永遠の星のような変わらない価値に憧れ、時代や流行に流されない本物の価値を生きようとする人。世間離れした印象の人。

 

自分自身が新しい女性のアイコンとなり、女性に対するステレオタイプな古い価値観を完全に壊し、塗り替えた存在でした。

肉感的でなければ女性じゃない!だったものが、スリムでスタイリッシュ、やや中性的な少年のような美しさを世界基準に作り上げてしまった方です。
存在そのものが天王星的と言えるでしょう。

水星と木星

知性的、創造的な活動が広がりへとつながる。人に教え導くような内容になる可能性。
共感を生み、協力もたくさん得られる。

金星と冥王星

感性は天賦のもの。見えない宇宙の意志がいつでも導いています。
宿命を意識してもしなくても、感性や美意識を使って活躍する際には目に見えない支えと指導があります。宇宙はこの能力を通して、地球に伝えたいことがあるのです。その媒体となるということです。

土星

土星は、火星・海王星の合に対して調和した関係でつながっています。
理想を体現して生きることに情熱を傾けますが、その情熱をうまくマネージメントして建設的に使うことができます。自分の思いをただぶつけていくだけでなく、どうすれば最も効率よく、正しい形で進められるか、計画的、組織的にアウトラインを固めていく能力があります。
また、時には自分を犠牲にしてでも、皆のために働きたいという、深く美しい奉仕精神を持ちます。

 

ユニセフなどでの熱心な活動を思い起こさせます。
常に真実の価値を生きようとし、自らが「神話」となったことは、魂の青写真の完全なる再現と言ってもいいかもしれません。

 

◆土星のサビアン

射手座26度「戦場の旗手」

集団意志の代表者。シンボルとなり矢面に立たされる。人々の指標として生きなければならない人。

 

求められる役割を超え、より精神的な高みを目指して自分の信念に従った行動をする際には、たぶんひどく恐怖を感じたのではないかと思います。まさに矢面に立ち、あらゆる批判も受け止めなければならなかったでしょうから。繊細な心を持つために、その重圧にはかなり苦しんだのかもしれません。

 


かいつまんで要点を並べてみました。一人の人間の人生が立体的に映し出されている気がしませんか?

完全に魂のままに生きた人であると言えるのではないでしょうか。またそうでなければ、これほどの活躍をし、偉大な影響力を持つことは不可能なのだと思います。宇宙はこの方に多くを与えましたが、それを上回るほど、この世界に深く貢献した方なのだと感じました。