隕石の鑑定室

Helio☾entric Astrology

【ヘリオ鑑定例】明石家さんまさん

今回は、お笑いの世界のレジェンド、明石家さんまさんのヘリオセントリックチャートを読ませていただきました。

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https://freehorocharts.com

 

もっとも大きなポイントは、火星、木星、天王星が並んで連なっている点です。

自らの情熱と、それを社会に押し広げていく方向性、オリジナリティ溢れ、少し奇抜でさえある豊富なアイデア、それらが一体となっている状態です。

遠慮会釈なく、強気で自分を社会に打ち出していける人です。ネガティブな疑いなどカケラも持たず、突進していける強さと精神力があるでしょう。

大胆な決断力で、他の人から見たらびっくりするようなアイデアや、革新的で誰も思いつかなかったようなことを、矢継ぎ早に世の中に放っていき、ムーブメントの中心、台風の目のような存在になりがちです。

 

◆火星のサビアン

獅子座3度 「髪型をボブにした女」

年取った女性が、若者風の、最新のヘアスタイルにするという様を表しています。
ありきたりの価値観に合わせる事を嫌う人です。誰に何と言われようと、どう思われようと、自分の好みを満たすことが最優先です。異端と呼ばれようが、全く意に介しません。

周囲の人たちと同じようにすることは、ただ没個性的になることなので、絶対に人に合わせたりせず、溶け込むということがありません。
際立って浮いた存在となっても、むしろその方が好ましいと感じます。自分らしさ全開、目立ってなんぼ、という考え方をする人です。

 

◆木星のサビアン

獅子座9度 「ガラス細工の職人」

創造することの喜びを何より大事に思う人です。既存のものには関心がなく、自分だけのやり方で、自分の思いを目一杯に込めたものを作り出したいのです。手作りの趣味やアート等に関心が深く、自分の息吹が込められたものでなければ気に入りません。
自分自身の独特な生き方それ自体が、作品となるようなところがあります。

 

◆天王星のサビアン

蟹座28度 「現代の少女ポカホンタス」

ポカホンタスは、白人の船長を救ったインディアンの娘。インディアンの世界には異質である白人男性を受け入れた様を示します。
好奇心がとても強く、多様なものを取り入れられる器の大きさがある人です。

異質なもの同士を融合させるため、間に立って調整をする役割をします。多種多様なもの、異質なもの同士が融合することによって、新たなものが生まれるということをよく知っている人です。憎まれ役を買ってでも、既存のルールを打ち壊し、風穴をあけるような行動をします。

 

次に、水星と木星が正反対の位置で向かい合っている点です。

水星の示す知性や言語能力が、木星の示す社会性を伴って広がっていきます。幅広く様々な知識を持ち、それは基本的に、社会に順応した常識的なものとなります。

博識で、話題に事欠かない、実際のコミュニケーションの場などで役に立つ実践的な知識を多く持つ傾向があります。

また、性格的にはおおらかで楽天的、細かいことはあまり気にしないところがあるでしょう。そのおおらかさは他者にも向かうので、とても寛容で器の大きな人と言えます。

 

太陽を挟んで向かい合う形というのは、何事においても過剰になりがちなところがあります。よって、表現が大げさになったり、煽るようなところが出てきたりします。多弁で、うるさ型の、強力な発信力を持ちます。
行き過ぎると、誇張したり、大風呂敷を広げては後始末ができないといった、やりすぎ感が出てきたりする可能性も。

人々の心に火をつけて、煽るような部分が得意でありながら、常識的な部分もしっかり持つので、多少やりすぎてもバランスをうまくとることができるでしょう。その発信力を生かすような役割、職業に適性があります。

 

水星は「持って生まれた資質」を示すエリアにあり、言語をつかさどる能力、頭の回転の素晴らしい速さ、コミュニケーションの能力は、まさに天賦の才であり、人生の荒波を泳いでいくための最大の武器であり、ツールであることを表しています。

努力の末に手に入れるというよりも、自然に身についてしまうようなスキルと言っていいのかもしれません。そのくらい自然なことなのです。もちろんそれを磨き上げていく努力も怠らないのでしょうが、努力しているという感覚はあまりなく、すんなりと障害なく成長してしまう感じだと思われます。

 

◆水星のサビアンシンボル

水瓶座8度 「美しい衣装を着た蝋人形」

自分自身で考え、生み出した人間像を、身にまとって生きる人です。素の自分のままでなく、自分で演じたいキャラクターを演じているようなところがあります。

自分をゲームのキャラクターや物語の登場人物のように、いつも外側から客観的に見ています。作為的に計画して行動し、それがどんな反応を引き起こし、どんな結果を生み出していくかを冷静に観察しているような部分があります。
自分自身の形をした蝋人形を、背後で操るのも自分自身なのです。

 

水星と地球が、その発信力をお手伝いするような小さな角度を形成しています。言語によるコミュニケーション能力が、自己表現に大きな役割を担うでしょう。機転が利き、自分の個性をその場にうまく適応させる力があり、とても器用に立ち回ることのできる人です。

 

◆地球のサビアン

山羊座9度 「ハープを運ぶ天使」

ハープが奏でる音とは、この場合、宇宙のリズムをあらわしています。その流れに身をまかせることのできる人です。自分のバイオリズムや、感覚的なリズムなどを大切にし、それに合わせて行動します。

マイペースを崩さず、のんびりゆったりと、無理のない生き方をします。そのため人を和ませるような雰囲気を持ち、リラックスした空気を振りまきます。

 

地球と木星は背中合わせのような関係にあり、自己実現と自己肯定感に矛盾するような部分があります。

言葉で自分をうまく表現していけるのにもかかわらず、心の深層では、どこか自分を肯定しきれない部分がありそうです。社会において外側に見せている顔と、内側で自分だけが知る顔とに、大きな乖離があるのかもしれません。

 

それは、水星のサビアンシンポルが示す内容とも響き合っています。完全に分離した二つの顔を持っているようです。
自分自身の形をした蝋人形を、自分自身が背後で操る……「表の顔」を演じながら、裏でそれを操る「真の素顔」は人には見せないのです。

自分で作り上げた「表の顔」は、社会の中で認められ、活躍し、満足いくものとなるでしょう。しかし、「真の素顔」はそれとは全く異なるものであり、賞賛もされなければ、認知すらされていない、どこまでも孤独な存在となります。

この真の素顔を見つめているのは自分自身だけであり、ごく限られた人にしかそれを知られたくない気持ちが強いのかもしれません。

表の顔に自信が持てることとは裏腹に、素顔に対しては自信がないか、または価値がないと考えているか、そんな風に深く覆い隠された自己否定の思いがあるのかもしれません。

その素顔を見せられる、ごく一部の人との関係に、人生の大きな鍵が握られています。
そのことは、火星、木星、冥王星の、三つもの星が「深い絆・心の深み」を示すエリアに集中していることからも、読み取ることができます。

 

 

金星がたくさんの星とアスペクトを形成しています。

金星は、感性、感受性、美意識や、愛する心を示します。それらが人生の中で大きなウェイトを占めるということを暗示しています。
これも、外側からよく見えている部分と、心の奥に閉ざされて本人にしか見えない部分とに分かれます。

 

まずはよく見えている部分です。

金星と木星は、創造的な角度で結ばれています。自由な発想、遊び心を持って、自分を見事にアピールしていくことができます。
社交性があり、自分が楽しいと思うことを、他人を巻き込んで発信していくような部分があります。
それは柔軟で奔放な感性、発想力に支えられ、社会への強い自己アピール力となります。華やかで、派手で、賑やかな印象を与えることが多いです。

 

◆金星のサビアン

牡牛座28度 「成熟したロマンスで求められた女」

刺激的なもの、新しいものが好きな人です。安定したものや、既に築き上げられて、ゆるぎなく完全になってしまったものには興味をそそられず、退屈に感じてしまうことが多いです。不安定なものやドキドキすることに、生き生きとした情熱を感じるのです。

夢見がちなところがあり、衝動的に動きたくなり、その衝動に抗うことは難しいと感じます。今までの場所やあり方に安住するのを嫌うため、常に新しいものに触れており、若々しさを感じさせる人です。


金星と天王星は、実務的な現場でその能力を発揮するでしょう。

非常に個性的で、一風変わったセンスを持ち、それを唯一無二の魅力に育てていくことができます。斬新で、今までどこにもなかったような思いつきや、突飛なアイデアで周囲を魅了します。

風変わりで飛び抜けた個性を持ってはいても、とても親しみやすく、調和的であり、角がなく、周囲にうまく馴染んていくことができるでしょう。人生の中で、この能力はとても役立つものとなり、自分の個性を根幹で支えるようなものになりそうです。

何となく惰性で続いているような、代わり映えのしない古いものは、とても嫌いだと思います。

やや飽きっぽく、一つの関係、一つの場所に留まることは退屈に感じるでしょう。新しい刺激を求めて、次々に自分を包む環境を変えていったりします。束縛されることを嫌い、いつも自由を謳歌していたいという気持ちが強い人です。

 

次に、心の奥に隠され、外から見えにくいのは以下のアスペクトです。

金星と海王星が、そっぽを向いているような関係です。
この二つの星に何らかのアスペクトを持つ人は、多かれ少なかれ、この世には存在し得ないような、美しい理想的な世界を追い求めてしまう心を持っています。

海王星からは、宇宙の母親、天使や妖精のようなイメージを感じられます。この地上には存在しないような、美しく柔らかい、癒しのエネルギーを象徴しています。

冥王星が厳しく導く父親ならば、海王星は優しく包み込む宇宙の母と言っていいかもしれません。そのような癒しのエネルギーを心に受けると、日常のギスギスした人間関係などから受けた傷も、自然と癒されていくのです。自分で自分を癒す力と言えます。

その力が、やや弱く、どこかでせき止められて流れて来ないという感じがします。

その現れ方は複雑で、過剰に夢見がちになって、妄想と紙一重の空想の世界に浸って、自分を癒そうとするような場合もあるでしょうし、逆に、自分の心をどこかネグレクトしてしまうような、突き放した感覚を持ち、ドライな心のままで生きていこうとする場合もあるでしょう。

 

どこか自分の心をありのまま愛せない、凍りついた心に慣れてしまった、そんな風になりがちかもしれません。外側の、派手で過剰な自己アピールに隠されて、全く他人からは覗き見ることのできない、心の深い部分での話です。

そこから、たった一人で心の底に映るものを覗き込むような、静かに自分と向かい合う時間が必要となるのかもしれません。それは魂の与えた一つのチャレンジです。

 

◆海王星のサビアン

天秤座28度 「明るくなってくる光の最中にいる男」

何かに突き動かされるように今までの自分を覆そうとする人です。脱皮をして過去を捨て、まさに生まれ変わるような体験をします。人生観をがらりと塗り替えるような体験を通して、大きく成長する傾向にあります。

 

金星と冥王星が、ギクシャクした関係にあります。
愛情の分野で、心に深い傷を持つ人と言えるでしょう。

深く愛する心が、このアスペクトを持つ人にとっては、人生の根底の部分でとても重要なものとなります。
非常に愛情深く、繊細な心を持つ人なのですが、大切な相手であればあるほど、それをうまく表現することができないかもしれません。

どこかあまのじゃくになって、素直な気持ちとは裏腹の言動をしたり、自分なんかにふさわしくないと、自己卑下をして自ら背を向けてしまったりする可能性もあります。求める気持ちが暴走して自分でもコントロールできなくなってしまったり、自分で関係を壊してしまったり、愛によって自分自身が傷つく体験が多い傾向がうかがえる、そんなアスペクトと言えます。

 

深い部分で、自分自身への愛が不足しているのかもしれません。
冥王星は大胆な破壊と再生を促す星です。多くのものが壊れた後で、初めて気づくことがあります。人生は本質的には破壊されることはありません。その後に必ず新しく再生されるものがあり、人生を自ら創造する機会を得ます。それは自分自身の心を見つめ、自らを愛することを知るチャンスとなるでしょう。

このアスペクトは、人生のひとつの鍵となる、重要なものだと思われます。冥王星が「深い絆」を示すエリアにあることからも、それは裏付けられます。

裏に隠された真の素顔を愛してくれる人の存在が、この傷ついた金星を癒すためには絶対に不可欠なのです。表の顔をどれだけ賞賛され、世界中の人に愛されたとしても、この渇きは癒されることがないからです。

 

◆冥王星のサビアン

獅子座27度 「夜明け」

常に新しい夜明けの瞬間を求め続けるように、理想的なものや、理想的なあり方をを求めます。変革の瞬間を生きたいという強い意志にいつも満たされていて、時に夢見がちで、子供っぽい、理想的すぎて青臭いという印象を与えます。人を巻き込んで、自分の信念を強く主張していきます。

 

土星は、他の惑星との強い関係を形成しない、ノーアスペクトの状態にあります。

土星にアスペクトがないことは、自分を律するためのマニュアルのようなものを持たないことを暗示します。取扱説明書の通りに扱えば、ある程度うまくいく、だからどんな場面でもその通りに自分を扱えばなんとかなる。そのような近道が通用しないのです。

やってみないとわからない、自分をコントロールできないという不安はつきまといます。それをドキドキ感、高揚感に置き換えていければ、力へと変換できます。

また、過剰に自己を抑えてしまうというような弊害はないので、自由奔放に行動でき、やりたい放題に行動してしまうケースもあります。それが吉と出る場合も多いでしょう。その特性を上手に使えば実り多いものとなります。

組織だったものの中で一つの歯車となるようなあり方には、うまく適応しづらいところがあるかもしれません。自分を厳しく律することが苦手で、他者からの批判にも脆いという傾向はあります。

 

◆土星のサビアン

蠍座20度 「二つの重いカーテンを横に引っ張っている女」

確固とした自分を持ち、周囲に流されない人です。オンとオフはきっちりと切り替え、コントロールします。
自分の内面の深い部分は、軽々しく人にしゃべったりしません。カーテンの奥の世界は、重々しく閉ざされており、簡単には見せないのです。

 

土星のサビアンにも、はっきりとした二面性が暗示されています。
二つの顔を持ち、使い分けるあり方は、魂の計画の一部でもあり、仕方なくそうなってしまうというより、積極的にそのような体験をしたがっているように見えます。

光の当たる面と、闇の中に隠された面と、両方が真実の自分であり、両方から得られることがあるはずです。
しかし、闇の中に隠れた真の素顔は、自分自身でしか光をあてることはできないので、その隠された自分を愛し、癒していこうという意思が大切になるのだと思います。

そのために、魂は、愛情面における挫折や、心が傷つくような体験をあらかじめ用意しているようです。それによって、自分と向き合い、自らを救うための道を模索していくことになるのだろうと思います。