隕石の鑑定室

Helio☾entric Astrology

【ヘリオ鑑定例】福山雅治さん

ヘリオセントリック星読みのリーディング例として、第二弾は、福山雅治さんのホロスコープを見させていただきました。重要なポイントをご紹介します。

 

f:id:meta:20201121135552p:plain

https://freehorocharts.com


木星と天王星が0度で重なっています。人々とのつながり、ネットワークを広げて世の中を喜びで満たすエネルギーと、既存の古臭い体制を覆し、新しい価値観を築くエネルギーが混ざり合って発揮されます。社会的な活動の輪の中で、革新的なエネルギーを浸透させていくことに適性があります。ごく自然に横につながる友人の輪を作り、わいわいと過ごす中で、真新しいもの、やり方、価値観などを楽しみながら取り入れていきます。

天王星には地球が45度でつながり、変革の風を地上にとどめるために尽力します。方向性を模索しつつ手探りで進む感じ。自分が主役というよりは、人を支え、人と共に歩み、支援するという在り方を中心に考えている人です。
華やかな外面と裏腹に、謙虚で、素直に人の役に立ちたいという気持ちが強い、という人柄が偲ばれます。

 

◆木星のサビアン 

乙女座28度「禿頭の男」

禿頭というのは、世間からどう見られるかというような惑いをすっかり捨ててしまったことを暗示します。どう思われようが構わない、世間からの呪縛から解き放たれた人です。何かのきっかけからそのような気づきを得て、余分な迷いを捨て去ることになるのでしょう。虚飾を取り払って、時に辛辣なほどはっきりとした物言いをします。信じたことは細かな妥協をすることなく、行動に移します。

この木星は「資質」を示すエリアにあり、人生で最も恩恵を受けているポイントは、多くの魅力ある資質に生まれながらに恵まれたこと、だと言えます。水星と冥王星も同じエリアにあり、宿命的に、天は二物も三物も与えているといった印象。

 

◆天王星のサビアン 

天秤座2度「6番目の時代の光が7番目のものに変質する」

周りの状況に反応して右往左往するのではなく、主体的に物事を選択していきます。先入観を持たず、他者を深く受容し、関係にぐっと踏み込むことで可能性を広げることができます。まだ未完成の可能性の芽を見つけ、育てていく力があります。

天王星は「コミュニケーション」のエリアにあり、人との関係性で多くの影響を及ぼし、カリスマ性を発揮する、というように読むことができます。

 

水星と地球は30度でつながり、知性、コミュニケーション能力を小さな日々の現場で抜かりなく発揮します。それは大きな宿命的な力ではなくて、どちらかというと人をサポートしたり、求められるものに応えようという気持ちが強い。そのような思いに周囲も応えるため、周りからもサポートを返されるという非常に良い関係が築けるでしょう。

 

◆水星のサビアン 

乙女座17度「噴火している火山」

潜在意識の中にある、長い間抑圧されていた爆発的エネルギーを示唆します。溜まっていたマグマが噴き出すような激しい体験に、安定を失うこともありますが、そんな事件こそが深い部分で求めていたことだったのです。自身に衝撃をもたらすような強い体験が、大切な刺激となり、眠っていた本当のバワーが呼び覚まされます。

水星は、魂が太陽系にやってきて初めて惑星のレベルに降りていく時の始めの通過ポイントとなり、人生の初めの方向性も示します。肉体を中心に据えた狭い視点の生き方から、魂の本質へと目覚めていくための、最初のきっかけの方向性を示すわけです。
人生の中で、自分の中に溜め込まれ積み重なった違和感や、強い憤りが、一度大きく噴火するような出来事を通して、ひとつ殻を壊して前進していくきっかけを得る(得た)のではないでしょうか。

 

◆地球のサビアン 

獅子座17度「ベストを着ていない聖歌隊」

ベストを着ていないということは、カジュアルな装いだということです。日常的な場で、穏やかで淡々とした日々の中にも高揚感を見つけ、非日常を垣間見るようなワクワク感を忘れずに居られる人です。仲間と共同で何かを行うこと、人との絆を小さな出来事の一つ一つに感じ取ることで、喜びをかみしめることができます。どちらかといえば、仲間の輪の中で流されながら生きる傾向があります。

 

 

海王星の細かいアスペクトが多いです。イマジネーションやインスピレーションを形にするための能力、情熱、知性などを総合的に備えている人です。

◆海王星のサビアン 

蠍座27度「行進している軍楽隊」

自分が価値を感じている事柄を、他人にも広めて行きたくなる人。特に文化、芸術やカルチャーの面で華やかに発信し、他者の考えを変えていくことに興味を持ちます。寂しがりで人懐こい面があり、人とのつながりを大切にするあまり、時に押し付けがましいくらいになることも。

海王星は「家庭・自分のテリトリー」を表すエリアにあり、ごく身近な環境から精神的な癒しを得てリフレッシュし、何度でも生まれ変わるように本来の魂の持つ柔軟なエネルギーをチャージできるという傾向を示しています。

 

金星と土星が72度。金星は感性や芸術の方面を指し示し、土星は構造的なエネルギーを確固としたものにする力があるので、音楽や建築など構造的な側面を持つ芸術に特に向いているでしょう。その分野でたくさんの縁にも恵まれます。
金星的な楽しみを土星がほとほどにコントロールし、享楽的な部分をしっかりと自分で律する力があり、人間関係の中でその力を必要とする、という風にも読めます。

 

◆金星のサビアン 

蟹座9度「水の中の魚へと手を伸ばす小さな裸の少女」

無垢なままの感受性を持ち、危なっかしいまでの共感力を発揮する人です。相手に同化し、共に感じる力が非常に強く、繊細な心を持ちます。人の心を常に理解しようと努めます。

金星は「潜在意識」を示すエリアにあり、芸術的な源泉との深いつながりを持ち、無意識の海から次々とくみ上げるように表現をしていく力に恵まれていると言えます。

金星のサビアンからも、集合無意識のようなものにアクセスすることで他者の心の痛みと同化し、溶け合うように自分のものとして感じる能力を持つことがわかります。

 

◆土星のサビアン 

牡羊座27度「想像の中で復活された失われた機会」

失敗から多くを学び、新たなテーマに次々と挑戦していく人です。失敗は成功の母、解釈次第では初めから失敗などではなかったのです。多面的にものを捉えることができ、気持ちの切り替えが上手な人です。

土星は「高みを目指した思索」のエリアにあり、向上心が高く、それを現実に即したものに組み込んでいき、地に足をつけて自分自身を律しコントロールする力に恵まれています。

 

盤面で一番重要なポイントとして、海王星と木星が60度の関係、そしてそれぞれに土星が150度の関係で結ばれた、「神の手」と呼ばれる三角形があります。

海王星と木星の示す、精神的豊かさや慈愛、ボランティア精神に満ちた、理想的な世界を具現化しようとする広がりに対し、土星は何度でも立ちはだかり、チャレンジを与えます。秩序を守り、逸脱を許さない土星は、果てを知らず広がっていこうとする理想と喜びを律し、より良い形を作るために一旦ストップをかけたりすることがあります。揺さぶりをかけて根付きを良くするように、大きな視点で見れば邪魔をしているのではなく協力をしているのです。

それによって一回り成長して何者にも揺るがない自己を持つことができます。まさに神が与えるチャレンジと言えます。それを乗り越え、形にできる人にのみ与えられるものと言っていいかもしれません。
神が与えるチャレンジとは言っても、それを与えているのは実は自分自身。すべては魂が計画してきたことです。

土星のサビアンで示されている内容とも響き合います。たくさんの小さな失敗から学び、トライアンドエラーを繰り返す中で、気づけば重層的な自己が出来上がっているという、長い時間軸を見据えた物語を生きます。

自分自身という「個」の魂を成長させることよりも、社会全体を見据え、社会に働きかけることが魂の持つ強い目的と言えます。

 


芸術的な才能によってヴィジョンを形にし、理想的な世界観を人々の間に拡大していくことは、魂の掲げた使命と言っていいかと思います。そのための挑戦を、身近な部分に落とし込んで楽しみ、サーフィンでもするように自在に乗りこなしている印象を、星のメッセージから抱きました。