隕石の鑑定室

Helio☾entric Astrology

【ヘリオ鑑定例】秋篠宮 眞子さま

リーディング例第三弾として、秋篠宮眞子さまのヘリオセントリックでのホロスコープを見させていただきました。ご結婚の問題で注目を集め続ける眞子さまの盤面は、関心を持たれる方も多いかと思います。

 

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まず、地球と木星がほとんどぴったり120度という、調和のとれた関係で繋がっているのが目に付きます。

社会の中に置かれた自分自身に矛盾を感じることなく、健全な自己肯定感を持っています。かといって自己主張が強すぎることもなく、和を乱すようなこともありません。一般的に言って、大勢の人と付き合うことが好きで、仲間と一緒に何かを行っていく、作り出していくことを楽しく感じる傾向があります。コミュニティの中で全体に貢献できることに喜びを感じます。

 

◆地球のサビアン 

牡羊座30度「アヒルの池とその子供達」

多くを望まず、自分に馴染んだものの中に自分の目的や存在意義があると考える人です。つつがなく、安定した人生を送ろうとします。

 

◆木星のサビアン 

獅子座30度「封をされていない手紙」

秘密を持たず、内側をすべて開放してしまう。得たものを惜しみなく周りに与えてしまう人。オーブンマインドで、分かち合いを重視する。

 

金星と土星も120度で繋がっています。上記の地球と木星と同様、このアスペクトも誤差が少ないので強く性質が出ると思います。

自分の感受性、喜び楽しみを感じる力を上手にコントロールして自律する力があります。決して門限を破ることのない良い子でありながら、しっかりと自分の楽しみも持つ、というような感じ。
また、自分の置かれた環境、システムやルールに従順でありながら、その内部で自分の感性を殺すことなく保ち続け、生かしていくことができます。

 

◆金星のサビアン 

双子座8度「産業労働者のストライキ」

不当な現状を打破しようと団結し、まさにストライキを起こすように戦う。下克上を起こすように、理不尽な上下関係や社会慣習をひっくり返そうと、不満を爆発させる。

 

◆土星のサビアン 

水瓶座7度「卵から生まれつつある子供の姿」

卵から子供が生まれるはずはないので、子供はありえないものの中に存在するということを示します。心理的に、自らの置かれた場所へ強い違和感を持ちます。ありえないところへ生まれてしまった、どこか突然変異的な存在と感じており、ローカルな価値観に染まることに抵抗があります。特定の関わりを避け、どこかに属したくないという気持ちがあります。

 

金星と土星の関係から一般的に読むデータと、サビアンの内容が全く矛盾しているところがとても興味深いです。
水瓶座の土星は、環境に適応できず変わり者として批判されることを恐れる気持ちがあり、表向きは環境に適応していても、内側には激しい自己矛盾をはらんでいるという状態かもしれません。この矛盾は無意識的なもので、自分で気づいていない可能性もあります。そうであればいつでも払いきれないモヤモヤした違和感が付いて回ることになるでしょう。
無意識下にあるものに光を当て、向き合うということも、ひとつの魂のチャレンジとなります。

多分、ご結婚の問題それ自体よりも、そこに隠されたより本質的な課題、つまり置かれた環境から自由になりたいけれどなれないというジレンマと反抗心が、根底に深く根ざしているのだろうと感じます。

 

 

土星と火星との間は90度で緊張した間柄です。内部で完結せず、自分を外側へと押し出していく力、自己主張していく力を発揮しようとするときには、土星の枠に収める力、制限する力に振り回されがちになる傾向です。
走り出そうとするとなんらかの要因でブレーキがかかったり、意欲的だったものが急にシュンとしてしまったり、自分のエネルギーを外へと噴出することに難しさを感じます。内部に溜め込めば爆発してしまうような熱いエネルギーなので、扱うことを十分に学んでいくまでは、自分の熱に火傷をするような経験もままあるでしょう。

 

◆火星のサビアン 

蠍座8度「月の光を浴びる静かな湖」

静かで受容的な態度。平常心を保ち、悟りの境地のように穏やかに、傍観者的な態度でいる人。湖面に映る月の影を読むように、心を鎮めることでインスピレーションを得る。

 自己エネルギーを放出していく炎の星火星が静かで受容的であり、不満を爆発させる金星と対照的で、また矛盾を孕むボイントです。蠍座の火星はエネルギーをためこみ、マグマのように内部に隠し持つ状態になりやすいです。

 

水星と金星が180度、太陽を間に挟んで向かい合う形です。自分の感じたことを言葉にして伝達していきたい、表現していきたいという思いが人一倍強いのですが、うまく伝えられなかったり、誤解を呼んだり、じれったいような思いをすることが多いかもしれません。
そのため、コミュニケーション力を磨いて、上手に自分を伝えられるようになることに努力を惜しまないでしょう。その果実が実った暁には、洗練された伝達、表現力を、自分の揺るぎない武器とすることができます。

 

◆水星のサビアン 

射手座12度「ときの声を上げる鷹に変化する旗」

やりたいことは誰に反対されようが必ずやり遂げようとする人。思いついたらすぐ行動しないと気が済まない。組織に馴染みにくい。直感に支配されて衝動的に変革的行動に出る。思いの激しさの裏には、深い精神性があり、それに支えられている。

 水星は「深入りしていく」エリアにあり、物事を深く考え、心理学など心の深層に隠されたものなどに興味を持ちやすいです。また、血縁的に受け継いだものに関することを、表現や伝達していくテーマとするという風にも読めます。

 

天王星と海王星がゆるく重なっていて0度。そこに木星が135度で繋がります。
新しさで社会を塗り替えていこうとするような天王星のエネルギーと、夢見がちな海王星のエネルギーは、既存の社会性と相容れない部分も多く、方向性を見失いがちです。自分が社会の中でどこへ向かいたいのか、理想はなんだったのかを見落としがちという傾向があります。うまくいく時にはうまくいくのに、なぜうまくいったかわからないというような、社会における自分の在り方が見えにくい状況とも言えるでしょうか。

これまで通りの、自分の理想とは程遠い立場に置かれたままで、それが嫌でも抜け出すことができない、といった風にも読めるかもしれません。それでも諦めずに進むしか道はなく、前述の通り木星は地球と良い循環を持つので、地球の自己実現を目指す力は簡単には折れることはないと思います。最終的には克服していけるのでしょう。

 

金星と天王星が非常に小さい誤差で144度。マイナーなアスペクトではありますが、これが問題を解く重要な鍵を示してくれているように思えます。
今まで考えてもみなかったような斬新なヴィジョン、ものの新しい見方を、違った立場の人々から学んでいくことが大切となるかもしれません。それを自らの感性に取り込んでいき、アップデートされた感性で自分を満たすことで、内側から変容し人生が開けていく可能性を示しています。

人との縁、新たな環境から教えられることによって、多くを学び、大切なものを得られる可能性があります。同じような考え方に凝り固まらず、自由な遊び心や創造性を生かし、心の柔軟性を持つことも重要となります。

 

◆天王星のサビアン 

山羊座14度「みかげ石に刻まれた古代のレリーフ」

歴史や古典の中にある真実を知り、今の自分に普遍性をつなげる。古くから同じような考えを持つ人がたくさんいたことを知り、自分が認められたように感じる。自分の置かれた状況を普遍化して考えられるようになり、閉鎖性がなくなりプライドが中和される。

 

◆海王星のサビアン 

山羊座17度「密かに裸で入浴する少女」

抑圧からの解放を求める。社会的なしきたりから逃れ、裸の心と向き合う。内面の感情を解き放つ必要がある人。社会生活から逸脱しても自由になれる場が必要と感じる。

 

木星のサビアンからも、すぐ内面をあけっぴろげに表現してしまいたくなる傾向がわかるのですが、それだけではうまくいきにくいでしょう。まず内側で熟成する必要を天王星と海王星が語っています。

天王星が示すように、自分の葛藤は特別なものではなく、古くから繰り返されてきたパターンの一部であり、似たような苦しみを抱える人は大勢いるのだということに気づくことが大切となるのかもしれません。そこで共感を得られ、自分を客観視することもできるようになります。

抱えてきたごく個人的なわだかまりや苦悩は、他の人とは決して共有できないものと思い込んでしまって、ますます一人で抱え込み、負のスパイラルに捕えられてしまうことがあるのかもしれません。その苦しみを外界へと開いていくこと、共感を求めていくことは十分に可能なのだということを、天王星は教えてくれています。

そして、海王星が示すように、心の内側を解放することで、魂のエネルギーはうまく循環を始めます。

 

金星と火星が150度という背中合わせの状態です。内向きのエネルギーと外向きのエネルギーが背を向け合っている感じで、打ち消しあってしまうような部分があります。女性性と男性性のバランスが取りにくいかもしれません。

金星の恋する感情が燃えきれず、異性とやや縁遠いとか消極的な部分がある、という見方もできますが、それは状況によりけりでしょう。関係を常に改善する工夫をし続け、苦労の末にようやく形になるという可能性があります。
キャピキャピした女の子らしさがあまりなく、どこかクールで飄然とした感じがあるかもしれません。それが他の人とは違う独自性、かけがえない魅力となるのだと思います。

 


人生の概略図にとどまらず、こんなに深く立ち入ってしまっていいものだろうかと思うような、心のひだまで見せてくれる星のメッセージとなりました。これが、いつも星の力に圧倒され、心震える瞬間なのです。
眞子さまが、ご自身の魂の赴くままに生きられることを、心よりお祈り申し上げます。